いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

クラウド アトラス

【概略】
1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グースだったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミスは、取材に来た記者のルイサと恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリーの村に進化した人間コミュニティーのメロニムがやって来て……。
SF


.5★★★☆☆
SFと「輪廻転生」というテーマを上手くまとめあげた作品だと思います。一見、複雑で脈絡なく進んで行くように見えてしまう物語も6つの時代を巧みに繋ぎ合わせられており、その繋がりがみえてくると、その壮大さに改めて感嘆してしまうような物語。でも、やっぱり約3時間は長いな~^;

手塚治虫さんの「火の鳥」や萩尾望都さんの「百億の昼と千億の夜」なんかを思い出しますね。
① 1849年 南太平洋諸島 数奇な航海物語 
② 1936年 イギリス 幻の名曲の誕生秘話
③ 1973年 カリフォルニア 原子力発電所の陰謀
④ 2012年 イギリス 平凡な編集者の大脱走
⑤ 2144年 ネオソウル クローン少女の革命
⑥ 2321年 ハワイ 文明崩壊後の地球
人間のカルマが描かれるそれは、「罪と贖罪」がテーマ。人間の「魂」はすべからず繋がっていて、それは原始時代から未来まで永劫同じ。人は原罪を背負っているといわれます、それはその時代の自分の罪ではなくて生まれ持った人間自身の罪。魂の罪悪。この罪を贖う機会に恵まれたものは、それこそ理屈ではかなわない運命のように自分を浄化させられるのだろう。

物語を平行して描くことの効果は、視覚的な面白さだけではなく、繋がりをも意識されたもの。クライマックスに近づくに連れ感動が呼び覚まされていきます。
彗星型の痣を持つ各時代の主人公たち。各物語のあらすじはWikipediaの「クラウド アトラス」項ででも確認してもらうとして、出演者たちの6つの時代の扮装も、見どころのひとつ。私は闇医者がハル・ベリーさんだったことに笑いました。これ、絶対わかんないよ(笑)
ソンミの言う「命は自分のものではない、子宮から墓まで、人は他者とつながる。過去も現在も、すべての罪が、あらゆる善意が、未来を作る」これこそがこの作品のいいたいことなのでしょう。あらゆる善意を愛にいいかえてもいいかもしれません。
ただ、尺が長いのがネックで賛否も当然あったようですが、私はこれ面白かった。見て損はない作品かと思われます。私は編集者の大脱走劇のコミカルさが好きですねー。

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