いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

クリスマスのその夜に

【概略】
イブを迎えたノルウェーの小さな町。結婚生活が破綻し妻に追い出されたパウルは、我が子に会いたい一心でサンタクロースに変装すると、妻の新しい恋人のふりをして我が家に入り込む。パウルの友人で医師クヌートは、コソボ出身のカップルの出産を手伝わされる。少年トマスは、ご馳走を囲む家族よりも、クリスマスを祝わないイスラム教徒の女の子ビントゥとの時間を楽しみ…。
ドラマ


.5★★★☆☆
クリスマスイヴを迎えたノルウェーの小さな町の人々のそれぞれが抱えた幸せ・不幸せを描いた作品です。
群像的に展開されるお話が、最初はよくわからなくても小さなエピソードが少しずつ重なって、各自の人生が明らかになっていく。
子供に会いたくてサンタに化けて家に侵入する男。
コソボ難民の出産に立ち会う忙しい医師。
「イスラム教徒だからお祝いはしない」という少女に、「僕のうちも」と話をあわせるキリスト教の少年。
愛人という立場に甘んじながらも不倫相手に期待する中年女性。
昔は有名なサッカー選手のホームレスの男。
老いて介護が必要な妻とひっそりとクリスマスを祝う老人。
家へ帰りたい、ふるさとに帰りたい、と歌うエンディングがまた耳に心地よい。
宗教や肌や年齢も関係なく、「すべての人にクリスマスの恵みがありますように」というあたたかい心が伝わってきて、短い尺ながらも満足できる作品でした。
冒頭の荒廃した町で銃口で狙われた少年のシークエンスが、繋がって見事に着地するラストは素晴らしかった。

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