いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

黒く濁る村

【概略】
20年間音信不通だった父の死を知り、父が暮らしていた山村を訪れたヘグク。村の様子がおかしいと感じたヘグクは、父の死因を探り始める。やがて、村長や村の秘密が明らかになり…。
サスペンス


.5★★★☆☆
パク・ヘイルさん主演。160分越えの作品ですが、なかなか面白かった。閉鎖的な田舎町を舞台に、都会からの若者がやってくる。そして、村にある暗部を暴いていきます。自分を村から追い出そうとする様子や、父の死因に関して何かを隠しているような…このもやもや感は一体なんだ?さぁ探索開始!
結局村の秘密とは、自分達の理想郷を造るためにサムドク祈祷院の信者たちと院長を殺し、村を開拓して、元は刑事であった村長が元犯罪者らを使って、財産転居や土地を転がしたり賄賂を重ねて周辺地域一帯に絶大な権力を握るにいたったというもの。そしてその時に皆にカリスマ的なリーダーとして慕われていたのがヘグクの父親ユで、少女の強姦事件が起きたときも彼女を庇護し信頼を得るにいたる。そして成長した彼女ヨンジはユのため村長とその取り巻きとの性的な関係に陥った。すべてはある意味で、このユのカリスマ性が問題だったのかもしれない。
タイトルは言いえて妙です。確かにこの村は濁っている。深く暗い澱がたまっているようだ。
秘密であるはずなのに、教えたそうなツッコミたい態度をとり続ける村人たちの間で奔走する主人公ヘグク。村人たちが秘密を隠そうとするほど自滅していくのには滑稽なほど。結局彼らは何を守りたかったのか。
反目し合っていたパク検事との関係はなかなか面白い設定でしたね。なにあのツンデレ(笑)村人たちのあくの強い面も忘れられない。ヨンジのまなざしは、怖いと思った。彼女はあの村をでていければよかったのだ。教祖のようなヨと実権を握る村長、この2人の関係も面白いものだった。村長とユの理想郷は違った、ここに神はいない。あるのは欲望にまみれた泥だけなのだ。
大作感はありませんが、なかなか見ごたえのある作品でした、新たな謎が余韻を残すラストも秀逸。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。