いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

黒猫亭事件

【概略】
バー・黒猫亭から顔を潰された女の変死体が発見される。周囲の証言から、死体はバーのマダム・繁子のものと思われたが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
古谷一行が金田一耕助に扮した、横溝正史原作ミステリーのTVシリーズの一作、前後編。
「本陣殺人事件」に収録されていた短編が原作。バー黒猫亭の庭先から顔の無い女の死体が発見された。殺された女は何者なのか、殺人者は誰なのか?妖しげに光る猫の目だけが真実を見ていた!?
本作ではオリジナルの日和警部です。「見込み捜査は躓きのもとですよ」なんて上手いことをいっていました。
成金土建屋の風間(金田一シリーズでおなじみのキャラ)の愛人のひとり、黒猫亭のマダムが殺されたと思われて…丁度風間にハガキをもらった金田一は土建屋を訪ねていたところだった。そこで事件に乗り出すことになるのだが。
検視は出来ますがこの時代科学捜査がないわけでして、こういう事件の場合は大変だったろうなあと思います。
鮎子、マダムのお繁、一体どちらが殺されたのか。
店を閉めるだいぶ前から顔をださなくなったお繁と鮎子は同一人物だった。そして黒猫の死骸、弟三の女・千代子、マダムに惚れていた僧侶の日兆さん。
顔のない死体は千代子だった。共犯者は男…その相手こそが日兆であり、お繁の狙いは「自分」を消す事、そして亭主の糸島の殺害を計画していたのだ。風間に本気で惚れきっていたお繁は、彼を見て最後は堪忍して出頭する。
金田一は風間に言う。
「お繁はあなたに本気で惚れていた、だがあなたはそれに本気で応えてやらなかった。彼女を傷つけまいとした、その優しさがこの事件の主犯なんだ」
この事件も男女の…とくに女の情念というものが絡んだ事件でした。原作では短編ながらも顔のない死体という怪奇な要素もあって、テンポ良く読める作品でなかなか良く出来たお話になっています。