いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

再会の食卓

【概略】
上海で暮らすユィアーの下に、生き別れた夫・イェンションが40数年ぶりに台湾から帰ってくるとの手紙が届くが、彼女には新しい夫との間に生まれた娘たちと孫がおり…。
ドラマ


.5★★★☆☆
うーん、中国と台湾事情は難しいもので、変化する時代に取り残された人々の心の傷跡もどんなもんだろうと思う。
玉娥は40年ぶりに再会した元夫の燕生に台湾に一緒に来てくれないかと言われすぐに了承する、今の夫・善民との間には子供も孫もいる。しかも夫である善民もそれをサラッと了承する。
善民には「感謝」しているけれど、燕生のことは「愛して」いると言われた夫の気持ちは幾許のものか。40年愛のなかった生活をしてきたという事実、たった1年一緒に過ごした元夫を愛しているという気持ち(人生を振り返っての幸せだった頃の恋って忘れられないものですよね、きっと)、自分の残りの人生を自由に生きてみたい。この3人の間に通う心は正直摩訶不思議だ。
ただ、余りにもあっさりと物事が進むことに少々違和感を感じてしまいますが、この3人はそれぞれ時代の変革に翻弄され続け生きてきたのでしょうから、割り切れない感情が常にどこかにあったのかもしれない。
食卓の風景が良く出てきますが、一緒に食べるというのは心も繋がるという事なんだね。彼ら3人の気持ちがここで1つになったように見えました。だからこそラストの決断には納得の出来るものでした。
結婚してから離婚するというユーモアな部分もあったのが良かったですね。なんだか微笑ましくもあり切なくもあり…。
ただ、何度か出てくる家族総出の食事風景とラストのマンションでの子供達が寄り付かなくなった孤独な食事風景とが正反対で、そこが現代人の問題を表しているのかなとも思いました。