いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ザ・インシデント

【概略】
触法精神障害者用収容施設の食堂でアルバイトで働くコック3人。 ある日、大豪雨で停電が起こり、収容所の中は真っ暗に。その上、電気系統が全て制御不能に陥り、保安装置もダメになる。 さらに全てのセキュリティードアが開き、中の患者たちが一斉に所内を彷徨うことに。 3人は身の危険を感じ、逃げまわるが、刻々と危険が迫ってくる。
スリラー


.0★★★☆☆
精神障害者用収容施設の停電によるセキュリティ解除により主人公らが暴徒化した患者らから逃げ回ると言うシチュエーション・スリラー。
患者達に襲われながらも決死の脱出を図るというものですが、途中でグリーンと思える死体があった事から、最初に思ってた感想とはあれちょっと違うなと思い今書き直しています。
売れないバンドマンである主人公らの廃れた雰囲気から、何かしら生活に対して倦んでいることが伺える。その気持ちに付け込むように、ジョージはこの事態の首謀者を「グリーン」と勝手に思い込んでいた。それは普段のグリーンの態度になにかしら不気味なものを感じていたからでしょう。
しかし先に述べたように窓の下に暴動当初からグリーンの死体は転がっていた、つまりはグリーンがそこにいたかのような幻覚・妄想をみていた事になります。
恐怖=安全でなくなった事に対しての恐ろしさからなのでしょうが、その恐怖の源は、精神病患者という「自分たちの理解しがたい存在」にあると思います。だからこそ、あの食堂とキッチンを遮る窓が壊れた瞬間から、心の奥底の恐怖心(グリーンへの恐怖)に囚われはじめたんだと思う。
また気になるのはこの作品での精神病患者の扱われ方が不当な点。しかし、まあ映画としてはそのほうが面白いのでしょうね。この辺はあまり突っ込まないほうが良さそうです。ちなみに一番冷静な判断をしていた人物は無傷で残ります。まあそうだよね。
キッチンでの丸焼け、首チョン、串刺し、噛み付き、指食べなど、それなりにグロいシーンもありますが、後半まで少々退屈です。また暴徒とはいっても一斉に凶暴化して襲ってくるわけではなく、それぞれ暴れているだけ。組織化した暴徒と化した精神病者VS主人公たちと言う図柄にならなかったのは残念な部分だと思う。