いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

サクラメント 死の楽園

【概略】
連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリックは、過激な取材をするサムらととある共同体に潜入取材を敢行する。
ホラー


.0★★★☆☆
「神」による絶対の恐怖。
1978年に全世界を震撼させたカルト教団「人民寺院」の信者による集団自殺。教祖ジム・ジョーンズのもと、914人が一斉に自殺し、9.11テロ以前ではアメリカ史上最悪の犠牲者を出した事件としていまなお語り継がれている。この衝撃の実話をもとに、全編P.O.V.(主観映像)で観客は全員、集団自殺の事件現場に放り込まれる。平和に見えた世界が徐々に悪夢へと変わっていき、臨場感に満ちた究極の恐怖を突きつけられる。そして、目の前で行われる最悪の儀式にあなたは、なす術を持たない事件の当事者となるのだ…。
連絡の途絶えていた「妹」からの手紙。それは悪夢への招待状…。あるカルト教団に潜入取材をすることになった3人の物語。
一定の宗教に関わるものほど理解出来ないものはない。とくに日本人は、多宗教をたいして信仰せずに行事を行っているようなタイプの人たちですから、神に対する意識は低い。宗教は心の内のものであって、外に向けるものではないというのが私の自論で、勧誘のある宗教はまず怪しいと思って間違いないと思ってる。
さて本編ですが、あるメディア会社は潜入取材をする事で他とは違うニュースを取り上げてきたと報じる。パトリックはそのVICE社のサムとカメラマンのジェイクと一緒に手紙で知らせてきた妹のいるらしい共同体エデン教区へと向かう所から始まるのです。「ここが約束の地」と書かれた共同体は森の中にあって、たくさんの人々が生活していた。
牧歌的な自給自足で生活している村のようだが、インタビューに快く応じてくれるものと、目すらあわせず去っていくものがいて、少々不安をあおる。
皆が「お父様(ファーザー)」と呼ぶ教祖は、どうみても教祖的ではない。グラサンの小太りの普通のおじさん風で、しかし取材に対しての返答は曖昧でうまいことはぐらかされてしまうのでした。
夜のパーティがから帰宅すると、口のきけない少女がサムに「助けてください」と書かれたメモを渡すんですが、そこから事態は急展開を迎えるのです。
ここでわかることですが、完全に「お父様」に洗脳された人もいるものの(パトリックの妹もこっち側)、一部の人間は洗脳されきってはおらず…。
「エデン教区」の裏側がどんどん描かれていきます。最初は洗脳されていなかった人々が「連れ出して。娘だけでも助けて」と暴動を起こし始める、そして次のステージと称して集団自殺を始める彼ら。結果的にはサムとジェイクと、実は洗脳されてなかった警備員以外は全員自殺&殺される(兄パトリックに毒を盛って殺したのち、自らガソリンをかぶり火をつけてのたうち回り死ぬ妹)→口の利けない少女は母親に「この子を殺させるものですか」と首を切られて死亡、母親も追ってきた洗脳組に銃殺され…)からくもサムとジェイクはヘリで逃げるというラストです。
たった一日「外から来た者」がいるだけで破壊されるような楽園なのか、とかツッコミどころはありますが、カルト教団の理解できない物言いはやはり恐ろしいよね。