いやいやえん@引っ越しました!

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柘榴坂の仇討

【概略】
安政七年(1860年)。彦根藩士・志村金吾は、時の大老・井伊直弼に仕えていたが、雪の降る桜田門外で水戸浪士たちに襲われ、眼の前で主君を失ってしまう。両親は自害し、妻セツは酌婦に身をやつすも、金吾は切腹も許されず、仇を追い続ける。時は移り、彦根藩も既に無い13年後の明治六年(1873年)、ついに金吾は最後の仇・佐橋十兵衛を探し出す。しかし皮肉にもその日、新政府は「仇討禁止令」を布告していた。「直吉」と名を変えた十兵衛が引く人力車は、金吾を乗せ柘榴坂に向かう。そして運命の二人は13年の時を超え、ついに刀を交えるが…。
時代劇


.0★★★☆☆
中井貴一、阿部 寛で映画化(仇を追い続ける男に中井、桜田門外の変での水戸浪士の生き残りに阿部)。
有名な桜田門外の変、大抵が討つ水戸浪士側からの視点でみてしまうのですが、当たり前だけれど、主君を討たれた彦根藩士側という側面もあるんですよね。これは、その、主君を討たれ切腹すら許されなかったひとりの侍の生き様を描いたもの。いわば桜田門外の変後日談。時代が移り変わっていく中、13年にも及ぶ苦悩と葛藤を描いた作品だった。
桜田門外…井伊大老の警護に当たった侍の中でたった1人生き残った志村。両親は自害、妻は酌婦に身をやつすも本人は切腹を許されず、襲撃した水戸浪士を探し出し主君の仇討をするよう言い渡される。13年間、明治時代になってもそれは続き、仇討を果たしそれでようやく自害できるのだ。勿論妻も後を追うだろう。一方最後まで生き残った浪士・佐橋は、人力車の車夫として名を変えひっそりと生活を送っていた。彼もまた家族を失っていた。
この2人が遂に出会い斬り合うことになる柘榴坂…そしてその時二人が交錯するものは一体…。
正直、広末さんとか阿部さんとか、時代劇っぽさは薄めかと思います。明治という時代背景もあってかサムライ侍してる感じもあまりない。ちょっと小奇麗な映像はそれだけでテンションを下げさせられます。金策に苦しむ侍をみかねて間に入ったときの、「俺も元は~藩~役!」と助太刀してくれる元侍たちがたくさん出てきたのも、あざとさがみえて、なんだか萎えた。
「この坂は?」「柘榴坂でござんす」二人が過去を曝け出し、それでも生きてきたのは何ゆえか。追い続けた男と待っていた男。そして柘榴坂に咲く椿の「生きよ」と言う心象。井伊大老が残した言葉を胸に「家臣であるがゆえ、そのお下知に従う」と仇を前に「生きてくれないか」と願う志村。
結局、旧幕的な心に満ちていた男が、新たに覚悟を決めて人生を生きていこうと気づく話。
後ね、ちょっと思ったのはね。ミサンガはねーだろ!でした。