いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

SADA


【概略】
神田の畳屋の娘・定は、14歳のとき、慶応ボーイの斎藤に処女を奪われる。そんな定を慰めたのが同じ慶応の医学生・岡田で、定は岡田に恋をするが彼は定の前から姿を消す…。芸者から売春婦になった定は各地を転々、やがてパトロンの立花の勧めで料亭『きく本』に住み込みで働きだす。しかし定は主人の竜蔵と深い仲になり、二人で旅館に入り浸るようになり…。
ドラマ


.0★★☆☆☆
阿部定事件を、モチーフにして映画化したものです。
さすがに阿部定って誰?って人もいないと思うけど、一応…(昭和11年に性交中に愛人の男性を扼殺し、局部を切り取り持ち去った事件)。少女期からの定を黒木瞳さんが演じています。舞台その他名称は変更されていますね(そりゃまあさすがに^;)。
学帽学生マントに萌え!やっぱりいいよね~この時代の学帽学生マント。岡田青年の登場退場とともに終わっちゃうけど;
それにしても不良になったといわれている定だけど、映画じゃワルというよりは子供のよう、「心ここに無いのに体だけが燃えて来る」。嶋田久作さんが女衒のおじさん役で彼女を春を売る芸妓として売るのです。結局同じ体を売るならと自ら身を落とし、遊女へ。
妾となっていた定は、小料理屋を出してくれるという「先生」に出会う。そのため見習いとして料亭に奉公する事になるのです。そこで運命の男・竜蔵と出会う。
映画の端々で流れる定のテーマが微妙でした。定は先生に岡田の消息をたずねるのだが、瀬戸内海の小島にいるとしかわからなかった。ハンセン氏病を患っている患者の生死は権力のある先生ですらわからず仕舞いだったのだ。
竜蔵と関係をもった定は、たびたび旅館で逢引きを重ねるようになるのだが、奥さんとのキャットファイトがコメディにしか見えなかったわ…。
演出が微妙でしたが、サブタイが「戯作・阿部定の生涯」ですから、遊戯的な感じなんでしょうか。
ドーナツの穴に指をとおしてしゃぶる定が凄く卑猥でした。竜蔵が戻ってからますます色情に駆られる。
実際の事件を基にしているので、推測と自白による主観がかなり入っている作品ではありますが、ここまで誰かを愛す事ができれば、それはそれで幸せだろう。
女性を肉体的にも精神的にも喜ばせられる相手と出会ってしまったことが、他の女性よりも多感な定の不運であり幸福であったのかもしれない。