いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ザ・ハロウ/侵蝕

【概略】
アイルランドのある森を調査するためにアダムが家族と共にやって来る。調査を進める内に、彼らは森の中に潜む古代のクリーチャーたちと対峙し…。
ホラー


.5★★★☆☆
自然界には決して知ってはいけない「掟」が存在する…。
地元民から神聖化(HALLOW)された不気味な森。その中では恐ろしいクリーチャーたちが人間の生血を求めてうごめいていた…。
ゲオの先行レンタルですね。ホラーとしては新しさはないものの、色んな映画(遊星からの物体X、死霊のはらわた、もののけ姫、ディセント、サンゲリア、パラサイト・バイティングなど)を融合させ一本のホラー作品に仕上げている所は評価できると思います。舞台がアイルランドの森というところからして、おちゃらけた雰囲気の無い、シリアスなホラードラマになっているところも好感。

都会人が田舎の神聖物に触れて、えらい目にあうホラーと言えば『ウィッカーマン』(ニコケイのじゃないよ)なんかが思い浮かびますが、本作では人間ではなくクリーチャーが登場。また、このクリーチャーのいる家の天井や車のボンネットの中など至る所に植物の蔦のような黒いベトベトが現れるのですが、これが気味が悪くて良かったです。

アダムは森の古びた小屋で、動物の死骸から他の細胞に侵蝕する未知の細胞を発見する。地元の住民達は、アダムが森へ入る事を良く思わなかった。彼らは森に邪悪なものが潜んでいると信じ、アダムの妻にネクロノミコン的な書物を渡すのだった。しかしアダムは住民達の警告に耳を貸さず森の調査に没頭、やがてアダム一家を何者かが襲撃するのだが、それは人間ではなかった…。

クリーチャーに傷つけられると、例の細胞が人体を侵蝕し、身体が変形し始めてやがてはクリーチャーの姿になってしまうようです。…という事は、このクリーチャーは元は細胞に冒された人間という事です。飼い犬とアダムは期せずしてこれに冒されてしまう…。そしてネクロノミコンのような書物には、クリーチャーは子供を狙っていて、子供を誘拐して偽物を返すという事が書かれています(チェンジリング?)。彼らは光と鉄に弱いので、夫婦は発電機で光を作り、窓に格子をするのですが…。

クライマックスでは偽物の子供が太陽光を浴びて骸骨になるシーンがありました。アダムは妻クレアが言ったとおり本物の息子フィンをつれて言った事と偽子の最期を見届けてから事切れる。派手な見せ場はないものの、独特の雰囲気と不気味な世界観が描き出されており、真面目に作られた小品で私は好きですねー。彼ら「ハロウ」の侵蝕は終わっていないというというのもわかるラスト。
基本的には一夜の攻防ががっつりと描かれていて、間延びしていない点は良いと思いました。