いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ザ・チャイルド

【概略】
真夏のスペイン。観光客で賑わうビーチに打ち上げられる女性の惨殺死体。その身体には刃物でつけられた無数の傷跡があった。生物学者のトムと身重のイブリンというイギリス人夫婦は、二人だけのバカンスを過ごそうとその海岸の町ベナビスへやって来る。町は祭りの真っ最中で、その喧騒から逃れるように二人は昔トムが訪れたことのある静かな島アルマンソーラへと向かう。
ホラー


.0★★★★★
「誰が子供を殺せるか」…実はこれ今まで観たことがなかったんです。スペインホラーの傑作らしいのですが、機会が出来たので観ることにしました。
冒頭からもう怖い(BGMというか鼻歌と歌がヤバい)冒頭、ナチスの出来事や色んな子供の悲惨な死の姿を映し出します。ラララと歌い笑いながらの子供達の無邪気さが不気味です。
妊婦の夫婦がアルマンソーラ島を訪れるまでがちょっと長いです。一応ここで「社会の犠牲になるのはいつも子供」という言葉が出てきますが…。
島に着くと子供ばかりで大人がいない。2人が不審に思ってる時、丁度笑いながら走って来た少女に老人が杖で殴殺される。そしてお祭りの行事のように吊り上げられ鎌で突き遊ばれていた。やがて生き残りの男性から全てを聞かされ、町の大人達が子供達に殺されてしまっている事を知り、夫婦は島からの脱出を試みようとするのですが…。
しかし身を守る武器も持たずに島を歩き回る旦那にはびっくりだなぁ。妻にもちゃんと説明してないし。
冒頭の戦争や飢餓で犠牲になった子供達の復讐とでもいうような、異様な作品でした。憂鬱な気分になりますね。
通常であれば大人が子供を殺せるわけないのが普通で、だからこそキャッチコピー「誰が子供を殺せるか」が効いて来る。1人生きていた男性も、娘が呼びに来たことから一緒に行ってしまいます。これは仕方ないよね、自分の娘だけはと思ってしまうのは…。しかし殺されてしまいます。
胎児が母親を殺そうとするなど、面白い展開もあります(最初に見つめられてたのがまずかったんだね)が、それによって妻も死んでしまいます。
若干テンポが悪い事もありますが、まったく救いの無いラストも悲惨で、夫がマシンガンで撃ち殺した少年の血が壁に伝うシーンが印象的でした。