いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語

【概略】
戦いに敗れて打ち捨てられた瀕死の闘犬・シーヴァスと出会い、介抱を始めたトルコの少年・アスラン。一度負けた闘犬が強くなれば自分も強くなれると信じて、彼はシーヴァスに心血を注いでいく。
ドラマ


.0★★★☆☆
長ったらしい副題がついていますが、トルコ東部のアナトリア地方を舞台に、闘いに敗れ傷ついた闘犬シーヴァスと、シーヴァスの世話をしその壮絶な生き様を心に刻む少年を描いた成長ドラマ。
地元の子どもたちの中から主人公に選出された少年の強いまなざしが胸を打つ。
村長の闘犬ボゾとの戦いで瀕死の状態のシーヴァスを介抱し始めたアスランは、同級生たちと比べ体が小さく軽んじられることも多かった。学芸会で発表する『白雪姫』の芝居の準備が進む中、アスランの希望は叶わずオスマンが王子様役に、思いを寄せていた美少女アイシェが白雪姫を演じることに。シーヴァスが強くなれば自分もまた強くなれるかもしれないとばかりに、アスランはシーヴァスに心血を注いでいく。やがて傷が癒えたシーヴァスはボゾとの決戦の時を迎える…。
アスランは、王子役を取られた自らの姿をシーヴァスに見出して、彼の復活に自分のプライドをかける。しかしやがて彼の中で、別の感情が芽生え始めるのだ。犬が闘うのに耐えられなくなる…。「犬にも魂はある。闘わせたくない。」
子供の目線を意識しているのか、カメラワーク演出はまさにアスランの視線そのものを映し出している。シーヴァスとの出会いのシーンが良かった、森の中で、ふっとこっちをみる仕草、秀逸です。
ただし映像はガクガクのブレブレ。そのブレブレで「近すぎる映像」が若干眠たくなる要素だったりもするんですが(BGMもないし)、しかし、ませガキだよねえ…まあそういうことに興味出て来る年頃の11歳か。
ただ大人びた行動をして大人たちに見向きされても、結局は自分は子供で自分にしかなれない事に気づくラストがいい。大人の世界の非情に気づいたんですね。