いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ジェイン・オースティン 秘められた恋

【概略】
財産があり家柄の良い男との結婚が、唯一の女性の幸せな生き方とされていた18世紀のイギリス。地方の貧しい牧師館の娘ジェインは、両親や周囲の娘たちとは違い、愛のための結婚をしたいと考えていた。ジェインの両親は地元の名士・グレシャム夫人の甥・ウィスリー氏との縁談をまとめようと躍起になっていたが、小説を書くことに情熱を注ぎ、知性と独立心を持った女性であるジェインは、この結婚に同意しようとはしなかった。
ロマンス


.0★★★☆☆
「高慢と偏見」「エマ」など、数々の作品を生み出したジェイン・オースティン自身の恋の物語。
彼女は一生独身を貫いたわけですけども、主な作品それぞれの題材の範囲は非常に狭くて、中流階級の名家の娘、牧師、軍人たちが紆余曲折を経て結婚して終わります。当然自身の経験を反映させた事もあったでしょう。
「真実の愛」を感じながらも、「現実の壁」に直面するジェインの選択。でもこの出会いと別れがなければ、人生を豊かに感じることも私達が読める小説にも影響することもなかっただろう事を考えると、生涯に一度の本当の恋だったんだろうなと思います。女性はユーモアは好まれるが、機知はいけない…そんな時代に暮らした彼女、英明さや自立心をもっていたのだと思います、とても魅力的な人だったのでしょうね。
ダンスシーンがこの作品にもありますが、やっぱり、素敵。ダンスしながらのウィットに富んだ会話が社交。視線を交わしたり、会話をしたり。互いを探り合うようなところがなんともいえない。
「愛情はあったほうがいい だけどお金はなくてはならないものなの」という母親の言い分も最もです。また、「愛は内気な花のようなもの」というのも、言い得て妙です。
ただ、切ないのはわかるのですが、心に響いてくるような作品ではなかったのが残念。ときめきポイントも私には少ないというより「ない」と感じた。恋に落ちる過程がわかりにくいというのもあるのかも…唐突に感じましたし。ジェインが描く物語の中よりも、現実は厳しいということかな…^;