いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

シージャック

【概略】
インド洋沖で突然シージャックされた商船。船内でサバイバルを続ける船員・ミケルと、遠く離れたデンマークから決死の交渉をするペーターの戦いが始まる。
サスペンス


.0★★★☆☆
死と隣り合わせの127日間。ソマリア沖で多発している海賊事件を元にしたデンマーク映画です。
あと数日で家族に会える――。デンマークの商船会社の所有する船が、インド洋沖で武装したソマリア人達によるシージャックに遭遇し、身代金の交渉を巡って、デンマークの本社と海上の船との間で息詰まる折衝が続けられる。果たして交渉は成立するのか?船員達の安否は…!?
当たり前の事ですが、海賊って職業がまだあるんですね。特にソマリア沖では頻繁に海賊に船が乗っ取られるシージャックが多発しているのだとか。
これは緊張感みなぎる作品でした。乗組員たちの「命の値段」が交渉の元。交渉するのは商船会社の社長だけれど、その交渉の手腕は冒頭の日本人ビジネスマンとの会話で発揮されている通り大変優れている。だが金額交渉は遅々として進まず、観ている側は苛立ちが募る。
通常シージャックにおける交渉は、数週間、場合によっては数ヶ月にも及ぶ過酷なものらしいのですが、人命を盾にされているからといって、屈したりしてはならないらしい。
プロの専門家を招くが実際の交渉には自らがあたることにした社長。対する海賊側も専門の交渉人を同行しているという周到さ。海上電話などを通じて彼らの交渉は進められる。
料理人であるミケルら乗組員は軟禁されており、精神的に不安定になる(ストックホルム症候群か?)様子だとか、捕らわれた船の中での描写は凄まじくリアルであった。魚釣りで盛り上がる船内とかね。
交渉の果てにあったのは成功でありひとつの悲劇でもあった。遠く離れたオフィス街で続けられる討論と、実際に捕らわれている人々との温度差もあったのであろう。結局会社にとって1つの船というものが「もの」であることを痛感させられてしまった。