いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ジャッジ 裁かれる判事

【概略】
敏腕弁護士・ハンクは、殺人事件の容疑者として逮捕された絶縁状態の父である判事・パーマーの弁護を担当することになるが…。
サスペンス


.0★★★★
父は犯人なのか。判事の容疑は、まさかの殺人。絶縁していた弁護士の息子は、判事の父を無罪にすることができるのか―?
“金で動くやり手弁護士"ハンク。そんな彼にとって弁護士史上最高難度の事件が舞い込む。人々から絶大な信頼を寄せられる判事で絶縁状態の父親ジョセフ・パーマーが、殺人事件の容疑者として逮捕。法廷で42年間もの正義を貫いた父が殺人など犯すはずがない―最初はそう確信していたハンクだが、次々と疑わしき証拠が浮上する。殺された被害者と父との歪んだ関係、亡き母だけが知っていた父の秘密、防犯カメラがとらえた不可解な映像―。裁判は劣勢に傾いていくのに、犬猿の仲の2人は弁護の方針を巡って激しく対立する。果たして、父は殺人犯なのか?深い決意を込めた父の最後の証言とは―?
難しい法廷ものかと思えば、確執のある父親と息子が一緒に「困難」に立ち向かうことで、互いに理解を深め和解していくという映画でよく見かけるストーリーでした。伏線もクライマックスで一気に解消されますし、法廷ものですから弁護士と検事の駆け引きという見せ場も用意されており、長尺ですが飽きさせない作り。
インディアナという南部の土地柄を背景とした普遍なテーマ。現実はなかなか厳しい人の方が多いんじゃないかな。
エリート検事官を演じるビリー・ボブ・ソーントンが渋かった(でもエリートには見えないよね/笑)。
結局、父親はキャッチコピーの「父は犯人なのか。」に対して回答してしまうと、「犯人でした」という着地(あくまで裁判上の事で「殺意があったのか」は謎)なのでした。弁護士の息子が父親を弁護するドラマだなんて、こりゃ絶対無罪で終わりそうなのに、結果懲役4年の刑を食らって刑務所に入ることになります。
そもそも法廷ものとはいえ容疑は決まっていて、あとは故意があったかどうかという点で争っています。だからミステリー的な「真犯人はこの中にいる!」的な内容を期待すると肩透かしを喰らうけれども、代わりに不仲な親子関係の謎が解き明かされていく面白さがあり、捨てた過去と向き合うことで改めて「自分」そして「父親」を知る物語だったんです。
W(ダブル)ロバートの演技は本当に素晴らしくて、渾身の演技といってもいいくらいです。父親は刑務所に収監されるものの、恩赦をもらって釈放。一緒に釣りをしている時の父親が息子に投げかける言葉に涙です。
結局「昔、父親が判断を誤ったせいで殺人を犯したクズ野郎」を車でひき逃げしたという事実からくる物語だったわけですが、その事実には過去があり、当時の父親の正義や思いもありで、息子からしたらイライラするのはわかるけれども、死後に反旗が掲げられてたという事は、この小さな町では父親は立派な名士として最期まで扱われていたというわけなのでしょうね。
青春時代を過ごし、大嫌いだったこの町。ラストには「ここが俺の町だ!」と主人公は叫ぶのでした。