いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界

【概略】
同じ病院の隣のベッド同士で生まれ、幼なじみでずっと一緒に育ったジンジャーとローザ。まだビートルズもヌーヴェルヴァーグも来ておらず、2人は学校の授業をさぼって宗教、政治、ファッションについて語り合い、ヒッチハイクをして男の子と遊んだり、煙草を吸ってみたり、アルコールを試してみたりと、少女から大人へ変化する青春時代を満喫していた。しかしローザは自由奔放で、ジンジャーはそんな彼女についていこうとしてあれこれ試したりするがうまくいかず、1人で詩を書くなど、少しずつ2人の間には溝が出来始めていく…。
ドラマ


.0★★★☆☆
原題のまま「ジンジャー&ローザ」じゃダメだったかな^;主役はひとりじゃありません、二人の年頃の女の子ジンジャーとローザ。エル・ファニングちゃんがジンジャー、ローザ役をアリス・イングラードさん。
成熟しすぎない微妙な年頃を演じているのですが、この作品はジンジャーの「世界の崩壊」を描いているもので、その世界とは、今まで何気なくそこにあった日常をさしていると思うのです。キューバ危機という楽観視できない世界情勢の中で、少女二人が大人に成長し始めていくという話です。
同じ病院で生まれ、何をするのにも一緒。そんな二人の中を引き裂くある事実があるのですが…これはお父さんいけませんよ、といいたくなった。それが「真実の愛」だなんて、娘には死んでも言ってはいけません。ここは共感できないところだったかな。
核ミサイルに恐れる日々、いつ崩壊するかもしれない日常の中で、本当の崩壊は身近にあった。
結局ジンジャーは活動家として投獄される。秘密を抱えて…「言ったら私が爆発する」。ジンジャーの父親は、利己的で自分の信条だけで生きている男だった。暗い映画だけど、必要最低限に与えられた台詞やアップでみせるカメラワークが、胸にせまるものがあった。ラストのジンジャーの手記が二人の違いを端的に表していた。
青春の通り道といったらそうなのかもしれないが、不安定な女子の心を慮るに、これは大人の女性にみてもらいたい作品だと思った。