いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

親切なクムジャさん

【概略】
ある男に娘を人質に取られ、誘拐殺人犯の身代わりとしてイ・クムジャは13年を刑務所で過ごす。優しく美しい彼女は「親切なクムジャさん」と慕われていたが、全ては復讐のためだった。刑期を終え、復讐鬼と化したクムジャは娘と再会し、先に出所した仲間の協力でついに男を手中に収め、復讐を遂げようとした瞬間、驚愕の事実を知る。
サスペンス


.5★★★☆☆
いや~ほんとクムジャさんは親切でしたよ。勿論それには裏の顔があったりするのですが。そりゃそうだよね。
それにしても、イ・ヨンエさんの演技力には脱帽しました。天使のような美しい顔、復讐者としての般若の顔、そして、後半の破顔した顔、どれも素晴らしかった。慈愛に満ちた笑顔を見せながらの悪魔のような行動が、正反対であり魅力的でもあるのです。復讐を終えて彼女は何を得たのか、そして何を失ったのか。
どこかコミカルなつくりの作風も、面白いと思いました。後半の犯人への復讐シーンさえもがコミカルに描かれており、赤いメイクや、若干違和感を覚えつつも、白いケーキに顔を埋ずめて食べるシーンなど、「色」にもこだわる演出がまた良かったと思う。
虚しいのだとわかってはいても復讐せざるを得なかったのだろうと思うと、彼女がとても哀しい人に感じた。復讐してもすべてが終わるわけではないのだ。阿修羅にならざるを得なかった彼女はやはり哀しい。
犯行は他にも4件あった。被害者家族たちが会議している様は異様。雨合羽を手にずらっと並んで座る遺族たちの描写は滑稽でもあり恐ろしくもあり。「こんなことをしても死んだ子が生き返るわけではない」そういいつつも手を血に染めていく遺族たち。担当刑事も黙認している。
クムジャさんは娘に言う「白い心で生きて…」やはり韓国サスペンスは面白い。