いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

トライアングル

【概略】
ヨットセーリングへ出掛けたジェスら5人は、沖で嵐に遭遇し大海原へ投げ出されてしまう。命からがら助かった彼らの前に、突然豪華客船が現れ…。
スリラー


.0★★★★★
面白い!低予算ながらもなかなか練られた脚本で楽しめました。
まず冒頭から不可解な始まり方をしています。ここでまずすでに伏線が張られていました。予告編でやっていた通り、覆面をした自分が自分たちを襲うというのはわかっていました。何度も殺され無限ループに陥ったかのように繰り返される出来事の中で、なぜ、どうしてというところを考察する作品のようです。一度見ただけじゃ気づかない伏線もあると思います。
結局のところ真相は、既に彼女自身は亡くなっていて、子供に対する罪悪感から、ジェスの心が精神世界ループを作ったのではないか。
実際、からくも家に辿り着いたジェスが見たのは「自分が子供を激しく叱り付けている姿」。ここはヒリヒリするショックなシーンでしたね。主人公ジェスには自閉症の子供がいて、育児ノイローゼ気味の彼女は今朝も息子をヒステリックに折檻していました。そして自動車事故…この時に実は二人は亡くなっていたのでしょう(「自分」を見つめる自分がいる)。でもやり直したい過去の自分を撲殺してもループは消えず…。
たくさんの友人の死体や死んだ鳥の数などシュールな画が素敵。3回ループでようやく1つになるのですが、それさえもループの中の1つの事項だったとは。タクシーの運転手は「使者」だったのでしょうね。ジェスは息子の為にヨットに乗るのを止めなかったんでしょう。そして冒頭のヨットハーバーのシーンへと繋がる。
しかしどこが始まりかはわからなくて(私達が中心にみていたジェスは忘れてるだけでもう何十回とループしてるようですから)、メビウスの輪状態、最初から既にループに嵌っていたと考えられます。船の名前からも「罰として永遠に繰り返される」というのがありましたが、まさしくそれ。
同じシーンが繰り返されていても、毎回視点が変わる演出で飽きずに観れるところは良い点だと思います。ただモヤモヤ感はぬぐえないですね、あの豪華客船はなんだったのとか、1回目の仲間達を殺していく訳とかその他モロモロを考えちゃうと。でもそのはっきりとした答えがでないところをあれこれ考えるのが楽しい作品なのかもしれないですね。これはお勧めです。