いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

推理作家ポー 最期の5日間

【概略】
1849年、ボルティモアの密室で母娘が殺害される。刑事・エメットは、事件がエドガー・アラン・ポーの小説に酷似していることに気付く。
サスペンス


.0★★★☆☆
アパートの一室から響き渡る女性の悲鳴に警官隊がかけつけるも時すでに遅く、母親と思われる女性は首がほとんど切り離された状態で横たわり、娘は首を絞められ煙突に逆さまに突っ込まれていた。ドアは内側から鍵がかけられ、窓は釘で打ち付けられている密室殺人であった…。
これ↑は密室殺人を扱った最初の推理小説とも言われているポーの「モルグ街の殺人」における事件です。が、ポーの小説ではC・オーギュスト・デュパンが解明するこの事件を模倣した殺人事件が起きるのです。その後も、ポーの作品「落とし穴と振り子」を模した殺人事件が起こり、捜査協力を依頼されたポーとフィールズ警視が捜査を開始する、というもの。
この作品の魅力は、エドガー・アラン・ポーの推理小説の犯罪トリックが使われている点で、「赤死病の仮面」「黒猫」「早すぎた埋葬」「マリー・ロジェの謎」など、ポーの作品がストーリー上に絡められていくのはなかなか面白いと思う。
しかしながらポーの作品は有名なところを2,3作昔(小学生当時)読んだだけで、正直事件の細かい部分なんて忘れちゃってるのでニヤニヤ出来なかったのは残念。
最愛の幼な妻ヴァージニアを亡くし、その悲しみや心の闇からなかなか抜けられないながらも、新しい恋人エミリーという存在も出来た矢先、事件がおきエミリーが攫われてしまう。犯人はポーに事件の事を小説にして発表すれば、エミリーの居所のヒントをやろうと挑発。エミリーを助けたい彼は筆を走らせるが…。
どんよりと暗くどこか湿ったようなゴシックな世界観はなかなかいい塩梅のおどろおどろしさがあって、引き込まれたし楽しめました。ポーの謎の死因を脚色した作品ですが、映画の中のラストのセリフは実際の死に際も言っていたそうで、上手く繋げています。また犯人自体が野放しにならずに終わるところも良かったです(どうやって先回り?とか色々難はつけられるけど)。
実際に事件を実行してみると実にグロい殺人になる事から、殺人事件を小説に書くという面においては、やはりポーは天才だったのでしょうね。
フィールズ役のルーク・エヴァンスさんがなかなか良かったです。