いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

スパニッシュ・ホラー・プロジェクト エル・タロット

【概略】
年老いた作家のトマスは、生まれ育った海辺の町へとやってきた。だが数十年ぶりに訪れる故郷はすっかり観光地となり、懐かしい静かな町はどこにもない。旧友と再会したトマスは、ふと少年時代の記憶に残る丘の上の家のことを訪ねる。友人によると、その家は現在では廃屋になっているという。少年時代、その家に謎の美女が住むという噂を聞いて確かめに行ったトマスは、噂の女性・モイラと知り合うことになった。美しい年上の彼女に夢中になるトマスだったが、彼女は淫らな女として住民から軽蔑されていた…。
ホラー


.0★★★☆☆
スパニッシュ・ホラー・プロジェクトの1作。
老作家が思いを馳せるのは、少年時代に深い関係にあった魔女とよばれていた年上の美しいモイラのこと。独裁政権中の抑圧されたスペインで、まして小さな保守的な村の人々には、美しく男を毎晩家にいれているという噂のあるモイラは汚らわしい魔女だとみられていた。この異端の女性を主人公の青年は若く一途に愛してしまう。これが嫉妬や独占欲なんかから歪んだ愛に変わっていってしまうんです。
この過去の青年の話は先が気になりますが、わからないのはこの老作家がなにをしたいのかということ。結局モイラを殺してしまう事になるのはわかるのですが、44年もたってなぜ今頃なんだろう。
永遠に結ばれた2人の話どおり、彼女は彼をいつまでも待っていたのか。ラストで彼があのときみたものの正体がわかるのですが、親友の一人が「お前しかみなかった」というのは、物凄く納得しました。この「お前」には、1人であり2人を指しているんですね。「ざまみろ」の台詞は大人へと変わる青年の嫉妬と羨望がやはりあったのか。