いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

カエル少年失踪殺人事件

【概略】
“カエル採り”に行った少年たちがそのまま行方不明になる事件が起きた。事件を調査する警察やマスコミ、希望にすがる被害者家族らなど、さまざまな思惑が複雑に交錯する。
サスペンス


.0★★★☆☆
「韓国三大未解決事件」のひとつ。
「華城(ファソン)連続殺人事件」→映画『殺人の追憶』
「イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件」→映画『あいつの声』
「城西(ソンソ)小学生失踪事件」→映画『カエル少年失踪殺人事件』
これら3件は2007年には時効が成立したため、たとえ真犯人が捕まっても法的処罰は下せないそう。
還らぬ子を待つ親たちは、今も死んだように生きている…。解決への糸口が全くつかめぬ刑事、名声のため犯人像に迫る大学教授、そしてスクープを狙うTV局のカン・ジスンを中心に描かれていく。「選挙妨害のための顔見知りの犯行」とするファン教授の犯人像プロファイルに着目して被害者少年の両親に疑惑の目を向けたり(この推理も言われれば確かに…と思うところもあるが全部憶測でしかない)「馬鹿げた憶測ほど残酷なものはない」、かと思えば失踪から11年後に山中で5人の白骨遺体が見つかり再び謎を追うことになったりと、どう結論付けても帰らぬ子を待つ両親たちの気持ちを踏みにじり何度も苦しめる結果になってしまっている。
憶測で犯人扱い、マスコミの騒動、隠蔽など、それを黙認している警察も警察だけれど、様々な憶測が飛び交う中で、実際の未解決事件を基にしているだけに、これといった決定打がないのがモヤモヤしてしまう。後半は犯人を特定して追っていて事実から離れたフィクションになっていたけれどね。その犯人像はいかにもらしい感じがでていてなかなか良かったと思います。
無残にも非情に流れる年月や丁寧な作りの見ごたえのある作品でした。忘れられる事を恐れてわざと嘘をついた被害者家族の心情を思うと、強く強く犯人が見つかればいいと思わずにいられないのです。時効は過ぎても、犯人が捕まるまで被害者家族にとって事件は決して終わらないのですから。