いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ガリシアの獣

【概略】
1851年、スペインのガリシア地方では森に住む狼の仕業だという謎の失踪、変死が多発していた。行商人のロマサンタと親しくなったバーバラは謎の男アントニオから彼が人間の姿をした狼だと知らされるが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
スペイン版ジェヴォーダンの獣みたいな感じのタイトルですが、実際は意外と王道な中世サイコサスペンス。
これ、もとの話があるんですって。1852年スペインで発生した15名にも及ぶ連続猟奇殺人事件で逮捕されたマニュエル・ロマサンタという行商人は、自分は人間の姿をした狼で「アントニオ」と共謀して殺害に及んだと証言。裁判はもめて結局行商人は獄中で謎の死をとげてしまったというものらしいです。
実は死体からは「脂肪」が抜かれ煮られていたんですが、これがおぞましさも付け足す要素になっていましたね。石鹸の材料です…。ただこのアイテムはあまり効果的には使われてませんでした。
バーバラと行商人との関係っててっきり義兄妹だと思ってたんだけど、姉は現地妻だったのね。行商先や犯行の手紙を届ける先などで何件も彼は同じような「家」があったんでしょうね。
精神分析の結果とはいえ、当時の人々が彼が即死刑にならなかったことへの反発は凄かっただろうと予測できる。マニュエル役の俳優さんは確かにどこか魅力的な方でした。穂の場面と裁判シーンでの見つめるマニュエルの姿が印象深いですね。
実際はどういった事件だったのだろう。科学的はもちろんだろうけど、「狼憑き」の精神分裂症だということだったんだろうか。それとも当時の人々が事件の残虐性からそう思いたかっただけなのか。
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