いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ガルム・ウォーズ

【概略】
「ガルム」と呼ばれるクローン戦士が争う星・アンヌン。空の部族のカラは、戦場で出会ったクムタクの老人・ウィド、陸の部族のスケリグと共にガルムの真実を求めて旅に出る。
SF


.0★★★☆☆
押井守さんがアニメ的なものを実写にしようとして予算が大幅に足りずに失敗した、そんな印象を受ける本作。
叙事詩的な物語なので仕方ないのですが、見て「おおーそうかー。うんうん」と納得出来るような内容にはなってはいません。
要約すれば異世界で戦争している部族のはぐれもの同士が「この世界ってどうなってるの?」という謎に迫っていき、神のような存在と戦う話。「世界の成り立ちを探る」というファンタジーの王道物語です。「ガルム」という死んでも生き返り続けられる作られた人工的な生命体が、自身の存在の意義と戦う意味を問う話でもある。
「コルンバ」のカラとか「ブリガ」のスケリグとか、固有名詞がたくさん出てきてわけわかんねーぞ…と序盤最初は思うのですが、それも種族(出身地)と名前ってだけなんですよね。そもそもSFファンタジー小説では「どこどこの●●さん」みたいなのは当たり前、なんですよね。ナウシカでいえば「ペジテのアスベル」みたいなもん。

ちなみに設定では『母なる蒼きガイアをまわる、戦いの星・アンヌン。かつて、この星を”ガルム”の8つの部族が支配していた。ブリガ、ウルム、バセ、セタ、ボルゾイ、ゼネン、クムタク、そしてコルンバである。』と、8部族もいたらしいけれど、今は陸のブリガと空のコルンバ、情報技術をもってブリガに使えるクムタク(キムタクじゃないぞ)がいるだけ。長い戦争によって大気は汚れ、大地は荒れ果て、神の言葉を伝えるドルイド一族も死に絶えた、ということになっている。
ラストで巨神兵が動き出したのはいいのですが、そこからある程度の動きというかまとまりがないと、物語として評価のしようもないのは難点。そう、ラストはたくさんの巨神兵の大軍団VS互いに手を取り合ったコルンバとブリガ、クムタク。これから種の存亡をかけガルムと巨人兵たちとの最終決戦が開始されるのだったという終わり方なのです!
まるで打ち切りにあったマンガみたいな妄想の炸裂した世界、映像も含めてまるでゲームのようでした。鳥と犬と兵士しかいない世界。生き残りのドルイド・ナシャンとクムタクのウィド、そしてワンコちゃん。犬や鳥に触れられた者は、敵味方関係なく「神聖なもの」として攻撃してはならないという世界的常識みたいなものがあってさ、ヒロインのカラは犬に選ばれた。
聖なる森に到着した彼らを待っていたのはたくさんの巨神兵。超ハイスペック美少女のナシャンの外殻(外観)の中にいたのはマラアクという者。神化=昆虫のような姿になり、ウィドの中身へのコンタクトをする。そこで知る「この世界ってなんなの?」「自分たちは何者なの?」「未来はあるの?」という問いに、「ガルムの存在に意味などない」という答えが、絶望しかうみませんでしたねえ。
あ、川井憲次さんの音楽は良かったですよ。EDとか切ない感じになってた。映画として尺が短すぎるのが難点かもですね。