いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

カレ・ブラン

【概略】
自ら袋に入る者に生きてる価値はない。<社畜>と<家畜>の「すばらしい新世界」を映す、非情と絶望の近未来ディストピアSF。
SF


.0★★★☆☆
実験的作品なんですかねえ。
徹底した管理・統制と、社畜化する側の生物学的な弱さ。明確な「権威」は登場させず麻痺した人間世界、まさにディストピア。
袋に入った弱い者と判断されれば家畜として殺され社畜の食肉に…。感情のない無機質とも違う世界観。大量に並んだ電話機のどれが鳴っているのかを当てるのとか、壁に背をつけて下がれとか、これ嫌がらせかね、と思ってしまった。そうやって判断された人々の生活が、社畜と家畜なのだ。あくまで機械的に振り分け選別させられるだけの、儀式みたいなもの。
主人公は選別する側ですが、この世界自体が「生きている」ことと無縁なので、勿論彼も生気がない。しかし少年時代の彼は違っていたし、そんな彼が「変わってしまった」と嘆くのが同級生だったあの彼女で現在の妻。ただししつこいくらい妊娠は奨励されており、結局行き着くところが食肉か家畜かってところだから、終わってる世界なのだ。ラストではようやく目に見えない意識下でおぞましい怪物になっていた普通の人々に気づいた主人公。
白い歯キラリの笑顔の管理人が印象強い。笑顔じゃなくて歯を見せてるよなあ。