いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ソウォン/願い

【概略】
ある雨の朝、学校に行く途中で8歳の少女ソウォンは酒に酔った男に連れて行かれ、恐ろしい暴行事件に遭う。身体と心に生涯消すことができない傷を受けたソウォン。信じがたい状況に泣き崩れる父親のドンフンと母親ミヒ。しかも、事件を知ったマスコミが病院に殺到し、両親はソウォンを社会の好奇の目から懸命に守ろうと必死な中、犯人の有罪を立証するために、裁判で傷ついたソウォン自身の証言が必要となり、家族はさらに追い詰められることに。そんな中、ソウォンがドンフンを見る度に、事件の際の犯人の男の記憶が蘇って怯えるようになり、ドンフンは娘に近寄ることさえ出来なくなってしまうー。
ドラマ


.5★★★☆☆
韓国映画は事件の描写がエグいですよね。本作は女の子のいる若いお父さんは覚悟して観てくださいね。家族愛であるけれども父娘愛が中心となっていて、あまりに惨い仕打ちを受けた幼い少女の心の再生を描いたものです。
何も悪い事をしていない、深い傷を心身に受けた幼い娘。救急センターに運び込まれた姿はとても悲惨なもの。しかも「パパもママもきっと忙しいから」と自分で警察に電話をしたと言うでしょう。健気すぎる…(涙)
あるきっかけから娘が父を見るたびに事件を思い出すので、父は娘へどう接していいのかわからない…。そこで登場するのが古い着ぐるみ。
父は毎日ずっと着ぐるみを着て、娘を見守り…クラスメイトはたくさんの手紙をくれ…友人・知人は自分の事のように憤慨し力になってくれる、古い着ぐるみもただでもらえたり、カウンセラーやあたたかい周囲の寄り添いで家族が癒されていく姿が繊細に描かれていた。
犯人は憎い。確かに憎いけれども、それを乗り越えて幸せに生きる事が大切だと思う彼ら家族に、涙がでちゃいました。ただ…実際に起こった事件をベースにされたとのことであまり脚色が出来なかったのか、終盤の裁判シーンに不満が残る。酒に酔って覚えてなかったから懲役12年ってなんですの。悲しくも悔しい判決であります。本当ははっきりと覚えているのに。
奪われたものは大きく、それまでの幸せな生活には戻れないけれど、ソウォンが笑顔を取り戻していくラストは救いでした。
でも…幼心の頃はよくても、思春期になり青年になり…となったときに、自分の人工肛門、成長するにつれて葛藤はどんどん大きくなるはず。映画は綺麗に終わりますけれども、あのカウンセラーの娘さんのようにならないか心配。被害者少女は幸せに暮らせていればいいなあと切に思います。