いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち

【概略】
元恋人の自殺を知った万里は、彼が死ぬ直前に婚活サイトで知り合った女性・恵と婚約していたと聞き、恵に近付くが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
婚約直後、男性たちは次々に不審な死を遂げた。日本中を騒がせた結婚詐欺連続殺人事件から着想を得た衝撃の問題作。寺島しのぶさん主演。
哀しくも激しい性と業の闇…外見の美しさを憎み自ら醜く整形した被告人、恵。大金を渡した男たちは彼女にどんな夢を見たのか、どこに惹かれたのか?
外見の美しさゆえに偽りの愛を受け、それを憎んで自らの顔を醜く整形した女性・恵――。
それとは対照的に、醜さゆえに愛されないと思い、美しい顔へと変貌した女性・万里――。
万里をストーリーテラーのように扱い、主役がどちらかわからないような感じにいまひとつ感。出来れば、現実の結婚詐欺連続殺人事件を掘り下げて欲しかったです、あまりにも中身が小説的すぎて、現実味に欠けます。
とはいえ、美人じゃない恵がなぜこんなにも男たちを虜にするのか、という部分は、男たちの心情に寄り添う行動や言動をするという「母親」に訴えかかったもので、手島さんが可愛らしい声色を使ってそれを見事に体現しています。優しいだけじゃないたまに冷たくしたりと緩急見事な手口で男たちを騙して行く恵とその謎を調べて行く男女。
男たちが言う「彼女が美人だったらきっとそんな気は起こさなかった」というのも、納得が行く…。
しかし結局は、ソドムから逃げ出したロトと2人の娘たちが、禁断の契りを結んだ(ロトは酒を飲まされ酔っていた、結果、2人の男児が生まれた)ように、恵と父親との関係が浮き彫りになって行く。
神父があの時赦しを与えなかったら、このような事にはならなかったのだろうか。一線を越えた「赦し」に少女は神の裁きを待つ事になるのだ。永遠に。
「あの時描かなかったロトの娘の妹」と名乗る事で、恵の感情へとさらに近づいた万里。2人はやはり似ていたのかもしれない。
美というものは所詮骨皮が作る造形、とはいえ、中身が薄っぺらい私にはそれすらも縋りたい気持ち^;でも外見よりも充実した人生を送っている人は輝いて見えるよね~。