いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

その怪物

【概略】
露店商売をしながらたったひとりの妹と生きてきたボクスンは、ある日殺人鬼・テスに妹を殺害される。復讐を誓った彼女は、刃物を手にテスを付け狙い始めるが…。
スリラー


.0★★★★☆
だめだ、全然ヒロインに感情移入できない。頭の弱い子なのね。彼女が登場するシーンのほとんどがコメディタッチの様相だからなのか。なんなんだ、冒頭のあの歌は。
どうやら陶芸で殺した相手を壺にしている模様のシリアルキラー・テスは携帯を渡さなかったというだけで女性を殺し、その幼い妹ナリを連れ帰るのです。そして自分が酒を飲んでる間逃げていいが、助けを求めたらそいつも殺すといい、少女を逃がすのであった。
妹を養う為に露天商を営んでいるボクスン、だがその妹が、逃げてきたナリと二人きりになったところをテスに発見され殺され、幼いナリを守りつつ、テスに対して復讐する事だけを考えて彼を探す。ボクスンとナリの2人は同じ境遇に立たされた事で本当の姉妹のようになっていく…。
主人公ボクスンのシーンは間の抜けた雰囲気が漂うんだよねえ。追いつつ追いかけられつつなのに、緊迫感が抜けてて幼いナリのほうがしっかりしている。
テスを演じたイ・ミンギも、冷酷非道な殺人鬼として好演。テスは、生まれながらのサイコパスで、幼い時分(4歳くらい)に「義兄に遊んで欲しいから」義兄を殴る義父を農薬と斧で殺した過去がある。幼い子にも容赦がない「冷酷な殺人鬼」をサイボーグのような不死身さで不気味に演じていて良かったです。冷酷無比で異様にタフ。怖いですよ~。
ただシリアルキラー・テスのシリアスなシーンと、ボクスンのコメディタッチのシーンが両方並行してて、到底このボクスン一行がテスに適うとは思えないんだけども…。
ボクスンとナリの義姉妹愛、テスと義兄の兄弟愛が対照的で、これはきょうだいの絆の物語なんだと思ったよ。テスは既に兄の謀略により瀕死の状態で、そこへボクスンが包丁をテスの懐に突き刺して、反撃されようとも決して諦めず、最後は狂気めいた表情と叫び声でテスの首を妹とナリにやられたように絞めていく。
韓国映画らしいバイオレンス・アクションもいれた作品なんだけど、面白いこた面白い。韓国映画特有の血みどろで見応え十分な後半は、とくに。