いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ダーク・チャイルド 血塗られた系譜

【概略】
最愛の父の突然の自殺に不信感を抱いたダニエラは、死の真相を探り始める。その中で次第に浮き彫りになったのは、宗教集団のメンバーだった父親のもうひとつの顔だった。
ホラー


.0★★★☆☆
教会で少年合唱団が荘厳に歌う中、黒い車が両脇に木々のある小路を渡り…この冒頭の雰囲気が凄くよいですね…いや単に好みなだけだけど。
父の突然の死に続く異様な遺体遺棄事件。主人公ダニエラは生前の父の跡を追っていくのだけど… そこで知る父の別の顔…。
神に子どもを奉げたアブラハム派…これはあれですね、アブラハムが溺愛していた息子イサクを神にささげようとした創世記の物語。確かにこれも色んな解釈があるようですが、この作品で言う彼らの主張は「大きな犠牲を払ってこそのみ神の寵愛を得られる」というもの。一番最初の子供を神への生贄にすることを昔から繰り返してきた。それは勿論彼らにも大きな苦悩をもたらすものです。
彼らの姿自体が明かされるタイプの作品ではありません。父親の娘への愛を感じる場面と救われないラストとの対比がうすら寂しくなりますね…。こうやってまた次代に続いていくのか。信仰するものに関することだから、どんなにそれを否定しても相手を変えることは無理なんだよね。ラストのダニエラを娘だと思い込んでいるハリスの姿が切ない…。
音楽はなかなかよかったです。ダニエラの父親の見つかった遺体の感じなんかは凄く良く出来ていたと思う。…が、ホラーというよりドラマ寄りの作品です。