いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ダークネス

【概略】
レジーナの一家は神経症を患う父マークの療養のため、アメリカからスペインの郊外へと引っ越してきた。この町はかつてマークが生まれ育った場所で、祖父アルベルトもこの地で医師として働いている。一家は、緑に囲まれた静かな家で楽しい生活を迎えようとしていた。だがやがて、家の中で原因不明の停電をはじめ怪異な現象が度々発生するようになり、幼い弟ポールは怯え、マークも情緒不安定になっていく。原因がこの家にあると感じたレジーナは調べを進めていくうち、40年前の皆既日蝕の日に7人の子供が失踪したという事件に行き着くのだったが…。
ホラー


.0★★★★☆
精神的に追い込んでいくタイプのホラー映画です。スパニッシュホラーは、独特の恐さがあっていいですね。でもこれなぜか登場人物が全員英語で話します^;
「機械じかけの小児病棟」「REC/レック」の監督さんですね。じわじわと近づいてくる「闇」の姿…40年前のおぞましい過去の出来事の設定がまたいい。恐怖を物質的に描くのか精神的に描くのかが微妙な線なのですが、雰囲気はとても好みでした。主人公にアンナ・パキンさん。
父マークは神経症を患っていて、これは40年前の7人の子供の失踪事件に原因があった。1人だけ助かった少年が父だったのだ。そしてまた日蝕の日が近づいてくる…。

丁寧に作られていて、不安が闇を誘いそれが加速していくラストまで目が離せなかった。不気味なカットインが多用され、ぞっとする演出が良く出来てる。設計士が闇に追われて消えていく地下道のシーンも良かった~。オルゴール、ベッド下の闇、古い3人の女性の写真、魔術的な円形の家、写真現像、ウロボロス、とホラー的なネタも満載。得体の知れないもやもやが、混沌の闇を深くする。

7人の子供の喉を愛するものがかき切る。朝が夜に変わるとき…つまり日蝕のとき、子供たちの生贄で儀式が終わる。40年前は1人が逃げ出して失敗してしまった、その続きをまた行おうとしているのだ。選ばれたのは弟のポールではない。同じ人間ではないとダメなのだ。賢い闇は上手くその状況を作る。窒息死そうな父親の喉にペンを刺す機会を作るのだ。
事実が畳み掛けるように明らかになる後半の展開と、ダークなラストを迎えるエンディングに、いい得ない不安が残る。姉弟は闇に消えてしまっただろう。そこがまた、良い。