いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

箪笥

【概略】
ソウル郊外の一軒家に、スミとスヨンという美しい姉妹が長期入院を終えて帰宅。しかし、継母は笑顔で迎えるが、姉スミは彼女を毛嫌いし、スヨンは怯えていた。その夜、実母の悪夢を見たことを発端に、その家で怪奇現象が次々と起こる…。
ホラー


.0★★★☆☆
真相を知ってから見ると、また違ったように感じ取れてしまうんだろうなあ…と思える、切ない古典ホラー雰囲気いっぱいの作品。
韓国の古典怪奇談「薔花紅蓮伝」をモチーフにした作品のようです。薔花紅蓮伝は、継母の陰謀で殺された二人の姉妹が亡霊となって、継母とその息子たちの悪行を政治家に訴える勧善懲悪の物語。
ある精神施設で尋問されているスミ。ここから物語は始まります。
最初から、あの家はどこか異常だと思えます。どこか昔チックな冷え冷えとした雰囲気の家、不可解な夢、どこかエキセントリックな継母、その継母に怯える妹。妹に冷たい仕打ちをしていく継母はついに箪笥の中に妹スヨンを閉じ込めてしまう。そしてそれに気づいたスミが妹を助けて父に訴えると「いいかげんにしろ、スヨンは死んでるんだ」
全部がスミだった。スミ=継母。スミの症状は統合失調症に思えますよね、幻覚に幻聴。実は妹は箪笥の下敷きになって死んでいたんですね。最初からスヨンはもういない。スミの名しか呼ばない父親からなんとなくそうかな~なんて思ってたんですがやっぱり。抽象的なイメージを多く使っていて、わかる人にはなんとなく真相が最初からわかるように作られています。
ただ継母らしき女は実際にいて、彼女だけが箪笥が倒れてスヨンが死にかけているのをしっていた、けれどそれをスミに伝えることはしなかった「一生後悔する」という捨て台詞だけを残して。
自分のせいなのだ。そう思い込んだスミは、スヨンと継母をつくりあげたんでしょうね。「スヨンごめんね、何も聞こえなくて。ごめんね、スヨン、こんな事はもう二度とさせないからね」切なかったです。継母=スミが言っていたとおり本当の恐怖は、「一生つきまとう」後悔、なんだろうね。