いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

忠臣蔵外伝 四谷怪談

【概略】
時は元禄。浪々の末、ようやく浅野家の家臣に取り立てられた伊右衛門だったが、刃傷沙汰による赤穂藩取り潰しで、再び浪人になってしまう。琵琶の門付けに立つ彼の前に現れた一人の女―。彼女こそが、運命の女、お岩だった…。
ドラマ


.5★★★☆☆
殉死は極楽行きですか。情死は地獄行きですね。
実際のところ「四谷怪談」からはかなり逸脱しているものの(かさね、お菊、お岩と日本三大女幽霊のひとつですよ!)、子供の頃見たので、冒頭の楽曲「カルミナ=ブラーナ」から入るのが強烈に格好良く思えてた。単純。あの頃この曲にはまってた。
佐藤浩市、高岡早紀、荻野目慶子、真田広之、名取裕子、渡瀬恒彦、津川雅彦…と豪華な名前が連なります。個人的には昔の三大女幽霊を題材にした幽霊もの、妖怪ものとかがみたいんですけどね~ないんですよね~;
亡霊のお岩よりも生きているお梅のほうが怖いというのもちょっと笑える所ですが、白塗りとかしょっぼいVFXとかをあまり考えなければそこそこ見れる作品じゃないでしょうか。男性の方には高岡早紀さんの乳が拝めるという特典つき。女性の私から見てもきれいな胸でしたよ。
渡辺えりさんのお歯黒白塗りは怖いのひとことですが、それよりもお梅が怖くてねえ^;

辻斬りをして金を集め、狂犬にやられた咎の金を集める。「俺がやる」と子供の頃覚えた辻斬りをする伊右衛門のもとへ、同じように夜、堀部が金をもってくる。「袖口に血がついてるぞ」というところから、何をしてたかは明白。
やや子が出来、あくまで伊右衛門にすがろうとする岩がいじらしくも愛らしい。しかし倦んだ伊右衛門にはそれがわずらわしくもあった。フラフラと夜を徘徊する彼の元に、まるで化け物…いや幻のような一団が現われる。それがお梅の招きであった。
一方お岩の元には伊右衛門の名前である薬が届けられていた。安産の妙薬だというそれに「嬉しい」と口にするお岩の美しい顔は、見る間に醜く崩れていく。

悶え苦しみ容貌崩れ、赤子死産のあげく、伊藤のものの仕業とわかって出刃包丁を懐に持ち出した所を、誤って自分を刺してしまうお岩の顛末を、至極冷静な目で影から見つめる目…それは伊右衛門だった。伊藤の家から吉良家への出仕が叶う事になり、この映画では「悪」の白塗りをされる伊右衛門の姿。
祝言が終わり、2人きりとなったお梅の姿はお岩となった。「化け物!」

お岩を斬った…と思えばそれはお梅であった。岩は死んでいる。死んで、伊右衛門にとりついたのだ。女の情念。
そして伊右衛門は吉良家家中のものから、大石内蔵助を殺せば吉良家へのお取り成しは問題なしといわれ、大石の元へ向かう。
まるで死に急ぐように、かつての仲間と大立ち回りをしてみせる伊右衛門。雪の中まるで助けるかのように現れたのは岩だった。47士の討ち入りが予定通り行われ、そして成功するのを霊魂になった伊右衛門は間近でみることになるのだ。なぜか討ち入りを助けるかのような神通力を使うお岩(一応理由はあるのだけど)。
合図の笛が鳴り、吉良をみつけた一行は、その首をとり凱旋と相成るのであった。幽玄の彼方で伊右衛門は琵琶を引き続けているのでしょうか。そしてその横には幸福な美しい顔でお岩もいるのであろうか。
変わらず、「カルミナ=ブラーナ」が身を引き締めてくれるような、そんなエンディングでした。