いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

DEADMAN デッドマン

【概略】
読心能力を持つティーチットは、謎の初老の男サドックの依頼で人間界に潜伏している特殊能力者を仲間と共に探すことに。
アクション


.0★★★☆☆
タイ作品、パラレルワールドの世界のようですね。自らの命と引き換えに特殊な能力を得た「オーパパーティカ」たちの戦いを描いたアクション作品。
この特殊能力には「得ると犠牲になる」ものがある。
たとえばテーチカの場合は、心を読める第六感能力を使うと変わりに五感を失う、殺し屋バイソンは人に致命傷を負わせると自分も傷を負う、アルットは昼は弱く夜になると驚異的な身体能力をもち凶暴化、ラーミルは幽体になれるが力を使うたびその体は幽体に近づく、ジラスは究極の能力「不死身」であるがゆえに痛みを伴う…。そして謎の白いドレスの女性。
サドックが長寿だった秘密は仲間(特殊能力者)を食べているからでした。そのため組織規模で「狩り」をしている。つまりテーチカは知らず悪側に組していたわけですね。
彼らは全員苦悩している。自殺した彼らの魂は、新たな生という名の罪を背負わされているんでしょう。
ジャケット写真でもあるとおり、まるでジラスが主人公のようですが、実際ストーリーにおいて「理解している」という中心人物でした(テーチカはスマートなタイプなのでジラスのほうがわかりやすい熱血漢でもあります)。実はジラスこそがサドックに新たな生を与えた能力者たちの「祖」のような存在だったからなんだけど、そもそも「不死身」の彼に対抗することは無駄な気がする。どうあがいても勝てないでしょう。
サドックに威厳がないため、ラスボス感が薄いです。いままで食べた能力者の能力も持っているはずなんですが、それも全然でてこないし、そのあたりの描写や存在が薄い薄い。仲間の能力者たちやついに五感をなくしたテーチカも死に、ジラスは一人で戦うんだけどその戦いの描写も、バイソンのアクションと比べるとやはり薄い(まあバイソンは超殺傷能力をもつ男だからね)。不死身であるジラスはもともとは無垢のような存在だったんだろうか、そしてサドックに出会い知性をみにつけ過去の自分自身を後悔している。
惜しいなと思わせるところもありますが、意外と設定なんかも良く出来ていたなかなか面白い作品でした。キャラクターたちも映像なんかも良く出来ていましたよね。とくにバイソンは印象に強めのキャラクターだよね、悲しみを背負った男です。
心を読む、動きを読む、殺傷能力、身体能力、幽体化、不死身と、こう書けばありがちにみえますが、少年漫画のバトルもののように単純に火や水を操ったり爽快感があるヒーロー的な作品ではないのが逆に良かったと思う。
タイ映画って面白いよね。もっとガンガン出てきてほしいです
ただ最終的には、やはりタイ作品だからか宗教的に「自殺はなによりも重い罪だ」ってことになっちゃうのかな
オーパパーティカ(化生)というのは、作品内でもあったけど仏教での4つの生の1つで、幽霊、天人、神々、求生、阿修羅、餓鬼等が含まれるんだって。