いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

天地明察

【概略】
星の観測と算術が大好きな青年・安井算哲は会津藩主・保科正之によって、新しい暦を作るという一大計画のリーダーに抜擢される。
時代劇


.0★★★★☆
江戸時代に日本独自の暦作りに挑んだ実在の人物・安井算哲の生き様を描く時代劇ドラマ。原作は吉川英治文学新人賞、本屋大賞など数々の文学賞を受賞した冲方丁の同名小説、未読です。
将軍に囲碁を教える名家の息子として生まれたものの、出世も富にも興味がなく、星の観測と算術の設問を解いている時が一番幸せという算哲を、将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之は800年にわたって使われていた暦の誤りを正し、新しい暦を作る大計画のリーダーに抜擢する。難関は、日本全国で緻密な天文観測を実施する事と、古来の暦を重んじている朝廷に新しい暦を認めさせる事。

この壮大なプロジェクトが映画化されたわけですが、日本の暦の変遷を知れたという意味ではなかなか面白い部分に焦点が当たっていたと思います。(算哲は後の渋川春海)
幾度挫折を繰り返しても、支えてくれる人のお陰で立ち上がっていく姿が誠実で爽やかで良かった。暦を作る…それは時代を考えると本当に気の遠くなるような作業だと思うのです。できうる限りの計測器を作って何年もかけて(その割には加齢をあまり感じなかったけど)作られるそれは、本当に壮大な、夢。北極出地(北極星を観測する旅)での様子が楽しそうでこれも良かったところ。星スキーの3人が的中当てっこするのもコミカル。
しかしフィクション部分の混ぜ方が微妙で、一部フィクションですというよりは、フィクションですといったほうが早い。謎の集団の襲撃なんかも要らなかったように思います。師匠シーンはむしろしらけました。
時代考証を無視した場面は最後まで違和感として残りました。妙に現代的なシーンは現代人にはわかりやすいものの、時代物としては…。さすがにこの時代、公衆の面前での抱擁シーンはないですよ、ここも感動が台無しに(手を取り合うくらいにして欲しかった)。
どこか、総集編のような駆け足感もあったので、これ映画じゃなくて、4,5時間時代劇とかにしたらもっと面白くなったのかも。首をかしげる演出はあるものの飽きずにみられた作品です、なんだかんだいっても好み系の話だし面白かった。
しかし岡田さんはやっぱり男前ですよね~。「花よりもなほ」のときもよかったけど、この役どころも良かった。