いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

デンデラ

【概略】
70歳を迎えた斎藤カユは村の掟に従い、息子に背負われ姥捨ての場所であるお参り場へと向う。ひとり残され力尽きた彼女は、目覚めると見知らぬ建物の中にいた。
サスペンス


.0★★★☆☆
大女優たちが結集。なんかそれだけでも凄い。
この「デンデラ」というのは、姥捨てされた後に老婆たちが作った「共同生活体」で、その底には開設者メイの村民たちへの復讐心がある。1人の老婆の怨讐が、山奥にコミュニティを作らせた。ちょうど主人公カユで50人目だった。食料を分け合い、土着的に力を合わせて生活する彼らの中にも復讐よりも生活を守るべきという少数意見もあり、カユの心は揺れる…。
しかしカユが来た事で、メイは時が来たと集落への復讐に立ち上がる。でもまさにその時、冬眠出来なかった子連れの雌熊が、デンデラを襲う。
ほんと非常に残念なのがこの熊のビジュアル!なぜもっとましなものが出来上がらなかったのか。
熊の出現で、方向性が変わってしまったのは残念。個人的に、髪を振り乱した老婆たちが村人達を虐殺する画がみたかったので。しかし雪崩も含めそれが自然の猛威であり、それぞれ命を繋ぐ為の生命力の闘いなのであろうとわかってはいつつも、せっかく作ったデンデラが次第に壊れていく様は、実に哀れである。
回想シーンで出てくるメイの姿が、なんとも浅ましく哀れで美しい…貪り花を愛で涙する。マサリの過去も壮絶です、しかし復讐よりも生きる事を選んだ。「デンデラ」は間違っていたのか?
ラストで集落を襲うのは、デンデラたちではなく、雄熊である。槍をもって練習をしていた老婆たちではない。デンデラ(女性社会)を襲ったのは雌熊。集落(男性社会)を襲ったのは雄熊。どちらが勝ったのか、それは私にもわからない。しかし、そんなことよりもただ「生きる」という自然のサイクルが勝負とは別に勝っていたように思う。
人の業が詰まった作品でした。甲羅アイパッチのマサリが弓矢一発!格好良かったなー。