いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

転落の銃弾

【概略】
バージニア州西部の小さな町。妻子と農場を失った密猟ハンター・ジョンは、山奥で若い女性を誤殺してしまう。その女性のスーツケースの中には、大量の札束が詰まっていて…。
サスペンス


.0★★★☆☆
一発の銃弾が人生を狂わせる。
主演はサム・ロックウェル。どこまでも救われない暗い話です。
バージニア州西部の田舎町で、主人公ジョンが密漁をしている時、鹿と間違えて1人の女性を誤射してしまうんですね。やっべーと証拠隠滅を図ろうとしたそのとき、彼女が持っていたらしいケースに大量の札束が入っていたのを見つける。女の死体を隠し、現金を持ち帰ったジョンだったが、そんな金が真っ当なはずがない。
ジョンは、農場と仕事を失い、さらに密漁で数度逮捕され、ついでに妻子に愛想をつかされて出て行かれています。人生のどん底にいるジョンに、その大金は魅力的だった。農場を買い戻したら妻子が戻ってくるんじゃないか、なんてバカな事を考えてるわけです。妻ジェスの口ぶりから察するべき。農場がないからジョンの側にいないわけじゃないんだよ。
よくある人間の愚かしい所といえば、大金が手にはいると急に羽振りがよくなるところ。じわ…じわ…とわからないように使うというのはありえないんですね。
不景気で荒れた町にすさんだ人々、寒々とした映像だけで気が滅入ってくるんですが、ウィリアム・H・メイシーがいかにも胡散臭い弁護士だったと思ったらやっぱり…というところは、予想通りだった。
ただ序盤の展開から金の持ち主とかヤバイ世界に突入するサスペンスなのかと思ったら、主人公の半径3メートル程度の狭い範囲の中での物語に終始してて、しかも結局誤射した女性の恋人が復讐のためジョンを追い詰めるという「モーテルでみた」わかりやすい展開だったのが残念です。
ラストも女性の死体は最後まで埋めていない。一般人の転落する人生からすれば、ジョンは暴力に訴えるところはあっても勇気ある行動をしてたとは思います。