いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

次は心臓を狙う

【概略】
その事件の最初の犠牲者は、車で轢かれた若い女性。続いて犯人は女性ヒッチハイカーを射殺する。地元警察は威信を懸けて捜査に当たるが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
1978年から79年にかけて、フランスのピカルディ地域圏を恐怖の渦に巻き込んだ「オワーズ県の殺人者」による連続殺人事件の実話映画化…というか実話をもとに構想したフィクション映画ね。
ギョギョギョ、ギヨーム・カネが不気味!表情を変えない!
憲兵のフランクは、日夜管轄内をパトロールするのが仕事だが、その裏では若い女性ばかりを狙う連続殺人犯の顔も持っていた。フランクが起こした事件は、新聞などでも大きく扱われるようになり、フランクもその捜査を担当することになるが…というストーリーです。
自覚のない、「狩りのような連続殺人犯」。夜中にバイクに乗っている女性や、ヒッチハイクをしている女性とかを執拗に狙い定め、いきなり銃で撃ったり轢いたりする。衝動と義務感なんですかね…「殺さなければならない」と思い込んでしまうような。氷を浮かべた風呂に入ったり、老人を殴り倒したり。
制御できているようにみえて、実は自分を制御できていないのがわかるのが、自分を律している場面。背中を鞭打つような動作をしたり、茨を腕に巻きつけたり。
そして唐突にわかる信頼している人の裏切り…。付き合っていると思っていた女性に精神疾患を持つ夫がいた。それでもいいよとは言って見るものの何かが変わっていく…。例えば彼女の毛が櫛についていたり、彼女の裸体にハエが止まっていたり。
殺人犯側から見えるもの。それは、理解できない他人の二面性。
劇中では、フランクはとても神経質で几帳面な潔癖症の人なのだと思っていた。いや思い込まされていたというべきか。憲兵隊員たちが家宅捜索をすると、それまで写っていた彼の家とはまるで別人の家のようなゴミ部屋だったのが印象的。これこそ、二面性を「実」をもって顕した部分ではないかと思える。
同僚たちに捕らわれ「動機は何だ」と言い放つこの人物が「なぜ連続殺人をするのか」という事を他人の我々が理解しようとしても無駄なのだと思わされる。
空気用の筒を使って水に潜る術も使って逃れる…なんて技も決め込んでいたのも印象に残る。

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