いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

罪の手ざわり

【概略】
毎日をひたむきに生きる“普通の人々”が、厳しい現実の中で罪に触れ、引き起こしてしまった様々な悲劇とその深層を描く。
ドラマ


.0★★★☆☆
経済成長著しい中国の格差社会は深刻ですね…。
中国の片隅でひたむきに生きる人びとが起こした4つの事件。この世の不条理に拳を握り、血の涙を流す。この世の定めか、あゝ無情――。
歪んだ中国の真実と向き合う市井の人々が起こす凶行が、まさにこれからありえそうな中国全土における争いにつながりそうでリアルに怖い。
共同財産の炭鉱の利益を不当に独占する人々に激しい怒りを燃やすダーハイ。
出稼ぎと称して各地で強盗殺人を繰り返すチョウ。
不倫を続けながら風俗店の受付をしているシャオユー。
職を転々としながら「何か」を探しているシャオホイ。
いわゆる彼ら4人のオムニバスドラマなのですが、ある瞬間、それぞれは一線を越えてしまうんですね。ただエピソード同士のつながりが希薄で、ほとんどが独立した話に感じる所は残念でした。もう少し深い部分で繋がっていたほうが良かったように思う。
ジャケ画のようなウェットな作品かと思っていたのですが、これがどこまでも乾いていて物凄いドライな作品であった。
動物を上手く使った心象風景は、それぞれの感情を上手く浮き彫りにする。
暴力、虚無、私恨、絶望。誰もがもっている感情を、虐待、搾取といった昔からある中国の問題を取り扱った作品で、それが解放されたり自由になるといった事が描かれている。暴力もある意味の解放だろうね。
それにしてもなんと命の軽いことよ。

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