いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

トゥルース 闇の告発

【概略】
内戦中のボスニアに派遣された女性警官・キャシーは、全身傷だらけの少女を保護したことで、現地に蔓延る人身売買に地元警察などが加担している事実を知る。
サスペンス


.5★★★☆☆
実話ベースのショッキングな内容の作品です。民族紛争が終わり禍根が渦巻くボスニアの中で、孤立無援で無力感に耐えながらも、ひとり人身売買組織に立ち向かっていく女性警察官キャシーの姿を描いています。
理不尽な現実が重くのしかかる。救済する側の組織がそれを斡旋していたら。本来助けに入る側の人間が加担していたら。恐ろしい話です。
高い報酬目当てでボスニアの国連監視団に派遣されたキャシーは、平和維持活動中、少女ラヤを保護する。そこで知ったのはあるバーの存在。表向きはウェイトレスとして働かされていたが、実際には売春宿だった。しかし、仲間の行動により警察内部が賄賂腐敗していることを知る。また現地の警察や国連軍の関係者までもが人身売買に加担している驚愕の真実を知る…。
「この国の半分の男性は死んだ、それじゃあ何のために彼女らは連れてこられてると思う?」国連監視団といっても、その実態は民間軍事会社だというのも驚きだった。
主人公がボスニアにやって来たのは離婚問題のためお金が必要で…とかリアルさがあるのもいい。訴追免除のある外国人たちを、どう捜査して逮捕できるのか。
こういった作品の割にはテンポは良くってそこは良かったと思います。最悪な状況で、果てしない絶望と無力感に苛まれるラスト。これが現実だとして、安心出来ると思っていた「国連」機関をどう理解していいのやら…。男社会で女性が活躍する難しさも良く描かれていたと思います。見ごたえのある佳作でした。