いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ドラキュラ

【概略】
最愛の王妃を亡くし、神への復讐を誓ったドラキュラ伯爵。400年の時を経て彼は、亡き王妃に生き写しのミナに出会う。婚約者がいる身でありながら伯爵に心を奪われてしまうミナ。さらに伯爵を滅ぼそうと執拗に追いかけるヘルシング教授。悠久の時を経てついに結ばれた2人の愛の行方は…。
ホラー


.0★★★★☆
小学生のときに初めて観た大好きな作品の1つ。コッポラさんの作品だったんですねー。見事な構成や演出はもちろん「影」の使い方が抜群に上手いですよね。音楽も素晴らしかったです。
ドラクル(ドラキュラ)を演じたゲイリー・オールドマンの鬼気迫る演技力は流石の一言。怪奇で不気味な老いた伯爵姿から若く蘇った紳士的で魅力的な姿までとにかく素晴らしいのです!今までのドラキュラ映画とは違って人間的で、神への憎悪により永劫呪われた身となる冒頭の血があふれてくるシーンは印象深かった。ドラキュラといえば「クリストファー・リー」そういいつつもこの作品は数あるドラキュラ映画の中でも特別視してます。
永劫のときを生きる伯爵をゲイリー、ウィノナ・ライダーが演じるのはヒロイン。彼女の婚約者に若いキアヌ。ヘルシング教授を演じるのはアンソニー・ホプキンスです。ドラキュラの花嫁の1人には若いモニカ・ベルッチが。
とにかく不気味な怪奇要素も素晴らしいのですが、この作品におけるゲイリー・オールドマンは異常と思える役者ぶり。当時は演じているのではなく本人なのではとさえつい思ってしまうほど(笑)気味の悪い老人姿から一転、活動写真描写から移り変わる若き伯爵の格好よさといったら!「この私は… 無だ 命もなく魂もない」あの淡々としながらも深い苦悩を感じられる声。エリザベータの魂の宿るミナは強く伯爵に惹かれ、婚約者を愛しながらも伯爵を強く愛してしまう。
怪奇ホラーというよりはゴシックロマン、それも悲恋です。倒すべき怪物というようには見れないのですよね。ついに結ばれた伯爵とミナは古城跡へ戻るのだけど…。
「私に永遠のやすらぎを」伯爵を救ったと同時にエリザベータも逝ったのでしょうね(だからこそパン痕も消える)。自ら望んで呪われた彼に失った愛する者の手での本当の救いを与えるというのが神の意思だったのか。
伯爵の首を落としたミナが天井にみたのは彼と彼の妻が天へ上る絵画だったというのは非常に良いラストだと思う。このあとミナの境遇などがでてきちゃうと興ざめしちゃうものね。