いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ドラゴン危機一発´97 <HDリマスター版>

【概略】
青年ベンは伝説の男マンヒンに“殺しの依頼”と称して近づいた。側近の老人ワイの案内で、マンヒンに会い、昔話を聞かされる。時は過去―荒れ果てた僻地の村に、一人の男がやって来た。記憶をなくした伝説の格闘家マンヒンだ。彼を次々に狙う刺客たち。彼は、かつての恋人に出会い、次第に記憶を取り戻していく。そして、自分が盗賊団のボス、ビッグ・ウルフと戦っていたことを思い出すのだった。マンヒンの話が終わりかけた時、ベンは銃口を彼に向ける…。
アクション


.0★★★★☆
なぜ甄子丹(ドニー・イェン)作品はこんなにも面白いのか。
なぜでしょうねえ、独特のナルシズムというのか、そういう点が愛らしくても笑えてしまって、ということでしょうかねえ。先の読めないストーリー展開(最後まで観ても訳がわからないんですけど)に高速バトルの数々、むせかえるようなナルシズム。三連続キックどころか四連続を二回もやっちゃうはじけっぷり。素晴らしいその肉体が映るだけでなぜかフフフと鼻から息がもれて笑ってしまいそうになるというね…。
リマスター版ということで、物凄く綺麗に見えます。産毛も見える気がするくらいだ!

宇宙最強と形容されるドニーのアクションの原点とも言える作品で、監督、製作総指揮、脚本、武術指導、主演の5役を務めたのが本作。いわばドニーそのものの体現みたいなもの。
物語ははっきり言ってようわからん。しょせんはB級作品ですから、そう気がまえることもないかと思えば…これが、ぶったまげた。ブルース・リーがベースなんだろうけれども、ドニーさんは、それをブラッシュアップしてたのですね。

勿論最大の見所は、ドニーさんの技のキレやスピードである事には間違いない。リアルな格闘アクションに大仰なカメラワーク。そして、「リーやジャッキー、ヴァン・ダムのアクションも取り入れている」らしく、これまでの格闘技系アクションスターの動きをリスペクトし、それを炸裂させているのである。
そしてやはりナルシズム・ドニーならではの徹底した自分美意識が随所に感じられる(笑)こんなの観てる方が恥ずかしくなるよってのを、ドニーさんがやるとその一線を超えてしまうのがある意味で凄い。

ボボボボボボボ!という拳の炸裂音、ドピピピドピピピと、バシバシという格闘音、ローリングソバット。めちゃ熱い!!ドニーさんが若くて元気いっぱい。雨が降る中でヒロインのウェイ・イーと手を握るシーン好き。

そして、マンヒンを追って謎の集団が村へ。うわ、村人たちが―!容赦ね―!カオス!!
そしてウェイ・イーが攫われカーチェイスならぬ…人間チェイスが始まる!

助け方がおかしいwwww 股下から顔面キックじゃなくて背中にキックでいいじゃん(笑)
兄貴の仇だーって拳銃持ちがマンヒンを狙うのです。ナイフと拳銃のやり取りもどっか可笑しい(笑)「おぅぜろー!」って叫び声もおかしければ走る姿だけで何でか笑えてしまうと言う可笑しさがたまらんです。このやり取りの中でワイ青年も成長していく。

高速のパンチなどは実際に見て見ないとその凄さが伝わりませんが、手に爪付けた敵を簡単にコキコキと関節を折って行くシーンとか凄い。
どうやらマンヒンの過去が関係しているようなのですが(兄弟の絆を交わしたボスを殺したとかって)しかし…えっえっ、ヒロインの首が…ポーン!!男の美学の前には女はいらないって感じで簡単に死んでしまった…。

マンヒンは過去との決別を付けるべく、女の悲しみを悟ったがごとく、鬼神のようになり戦い続けるのです。潮が流れる岩場の側で、敵ボスの目を貫いて勝つのである。
過去の話はここで終わり、ベンはマンヒンに銃を向けるのです…。ベンの恋人もこの場に呼び、「私のために命を投げ出してくれる恋人はもういない。大切にしなさい」と、突きつけてる銃をナタでワイが切ってしまうんですね。このナタが最後にでてくるんですよ、ナタが!ここがまたいい!
やっべ、くっそ面白い。いちいちツボにはまるんだよなあ。ナルシズムも含めて。

どうみても攻撃力のない蹴り。いなし用。