いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ドリアン・グレイ

【概略】
美青年のドリアンは社交界で一躍世間の注目を集める。彼は一流画家のバジルに肖像画を依頼するが、生き写しのように美しいその肖像画にはある秘密があり…。
サスペンス


.0★★★☆☆
オスカー・ワイルド原作「ドリアン・グレイの肖像」を元にした作品。ベン・バーンズ主演、コリン・ファース共演。この二人だけでも目の保養♪
一流画家のバジルに描いてもらった肖像画の美貌が噂を呼び、純心な性格のドリアンはヘンリーの意のままに若い女たちとの夜を過ごし甘い罠に落とされ…そのことが原因で恋人が亡くなり、ドリアンは堕落して行き、ヘンリーにも言えない肖像画の秘密を持ったまま姿を消す。十数年後、ドリアンは再び戻ってくるが、昔の美貌のままで…という作品。

時代に合わせたきっちりした服装がたまらない、コリン・ファースさんが素敵だわ!相変わらず知性と魅力溢れる英国紳士を好演してます。ドリアン役は見目麗しい青年じゃないとダメですが、これもクリアしてると思う。かつ、美貌と自己破壊とが同化しているキャラクターを見事に演じきっていると思う。レイチェル・ハード=ウッドさんが美少女シビルを演じ、ドリアンの恋のお相手となっているのにも注目。そういえば「アメリカン・ホーンティング」以来みてなかった気が。彼女も時代物が似合います。

また、ロンドンの退廃的な雰囲気や清純な美貌を持っていたドリアンが堕落し闇へと引かれていく様は耽美的。あまりにも清純すぎるものは汚したくなるもの。そういう意味ではヘンリーの思惑は成功したかのようにみえますが…。堕落していくほど肖像画は醜く崩れていく。自分の肖像画の美貌に自ら囚われていくドリアンの苦悩が良く出ていた作品だと思います。ただ、私が映像化されている他の2作品を見ていないので比べることが出来ませんが、肖像画自体も良くできていて、美しいと感じました。
しかし、もう少し原作に忠実でもよかったのではないか、とは思う。
バジルもヘンリーもドリアンの美しさを愛でていて、でも多分その清廉な心根まで愛していたのはバジルだったんだろうな。ヘンリーは自分にはない「若さ」というものを愛していたのだと感じる。若さと美貌は同じものではないけれど、ある意味で同じともいえるからねぇ…。ラストで言われてたとおり、若さへの嫉妬心かもしれない。