いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

パージ:アナーキー

【概略】
パージの日、何者かに拉致されそうになった貧しい母娘は、武装したひとりの男に助けられる。その男は息子を事故死させた犯人に復讐を誓っていた。
スリラー


.0★★★☆☆
1年にひと晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる12時間「パージ」の続編。
前作では、イーサン・ホーク演じるある裕福な一家が安全なはずのパージの夜にパージ対象者を息子がかばった事から、パージする側の襲来を受ける内容でしたが、本作ではパージの夜の真っ最中に外に出た人たち(アフリカ系アメリカ人の母娘、車の故障で通りを彷徨う白人夫婦、復讐するため武装した男)が行動を共にする一夜を描いていました。
閉鎖型サスペンスから、本作ではパージを楽しむ暴漢たちとの攻防、そもそもパージ法とはなんなのかというものが浮き彫りにされる展開で、世界観が広がりつつも飽きさせないつくりになっていました。
つまり、貧民同士の殺し合いで人口数を減らせば、富裕層にとってよりよい世界が待っている、ということなんですよね。「よりよい世界」というものはあくまで富裕層側からみた視点です。
残念なのは、ジャケ画像の人たちがメインで活躍しないままという点でしょうか。前作のアニマルマスクに続き、ヒャッハーな人々の狂乱の一夜を演じるだけに、マスクやペイントを衣装化した人々の姿も見どころにしたかったなー。
金が目的で金持ちにパージする人を売る集団(人間狩り)、謎の政府集団と、パージに反対するカルメロの集団と、種類が違うのも面白い。息子を失った復讐に揺れる男の葛藤がなんともいえない。
結局彼は殺さなかった。アフリカ系アメリカ市民の女性の娘にさんざ「復讐なんてやめて」といわれていた。玄関をでたところで、男は政府側の男に撃たれる。パージの夜に人を助けるのは違法で本来の目的ではない。英雄はいらないのだと、男を巡査部長と呼び、まさに撃ち殺さんとしている政府側の男を、なんと今度は男の復讐相手が撃ったのだった。その瞬間今年のパージは終わり、急いで車を出してもらって病院へと運ぶ母娘と復讐相手。
男の中で心の決着がついたのであろう終わりは、パージの終わりと共鳴して今度は救いや希望と変わるのであった。
気になるのはカルメロの集団のその後だよねー。3部作の最後が気になる!