いやいやえん@引っ越しました!

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博士と彼女のセオリー

【概略】
1963年、ケンブリッジ大学で理論物理学を研究するスティーヴン・ホーキングは、中世詩を学ぶジェーンと恋に落ちるが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症、余命2年と宣告される。妻となった彼女の支えで研究を進め時の人となるが、介護と育児に追われる彼女とはすれ違い、病状も悪貨していく。
ロマンス


.0★★★★☆
宇宙理論に大きな貢献を果たしたホーキング博士と、その妻であったジェーンとの愛と絆を描く。
さすがに名前だけは知っていますよ、ホーキング博士。余命2年と宣告されたそうですが、今もご存命で研究をつづけていらっしゃるそうです。
物語は、ジェーンとホーキング博士の愛と絆、そしてその別れまでを描いています。そう、子供もいたのですが、離婚しているのです、この二人。ただ…単に相手が嫌だから離婚というわけではなさそうです。そこには大きな絆と愛情があったようです。難病ものでも伝記ものでもなく、むしろ愛の物語といえそうです。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)なる難病にかかったホーキング博士、彼を演じるのはエディ・レッドメイン。ジェーンを演じるのはフェリシティ・ジョーンズ。この二人がとっても素敵なんですよ。
ジェーンの内面の強さやたくましさ、そして博士を想う愛情、どれもがとても鮮明で、次第に彼女が育児や介護により疲れていく姿も非常に巧みに演じられていました。またホーキング博士の、知的ながらもユーモアさも備えた賢くてチャーミングな、しかし愛する女性を自分で助けることもできない葛藤や苦悩だったりがとても繊細に描かれていたと思います。
二人は、とても懸命に真っ直ぐに生きた、素晴らしい人たちなのでしょうね。愛すればこそ、相手の事を思う。「命あればこそ希望がある」というホーキング博士の台詞も、非常に重く、それでいて的を得ている説得力のある言葉です。
難病であるALSの進行具合によって変わっていく博士の姿の演技は本当に素晴らしいです。とくに目の輝きは、実際に希望をもった人間が宿す、美しいそれなのでしょうね。
ジェーンはがいなければ、論文も理論も世に出ることがなかったんでしょう。そう考えると、運命って、出会いって凄いって思う。自分の学問など全てを看護につぎ込んだジェーンが、次第に無意識のイライラが募る、仕方ないことでしょうね。しかしジェーンは博士の理論を豆とポテトであらわしたり、代弁者であるかのよう。
聖歌隊で指導をしていたジョナサン…ここで複雑な三角関係になるものの、実際に体験した二人にしかわからないような、苦労だけじゃない大切なものがきちんとあってそれが伝わってくるからこそ、離婚してのちにジョナサンと再婚したジェーンに対して嫌な感情も沸かないし、今でも二人が繋がってるって思える。
単純な恋愛の駆け引きとかじゃなく、この作品は、「相手を思いやる」ラブストーリーでした。ラストの過去を振り返るところで、何故か猛烈に感動しちゃったよ。