いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

博士と私の危険な関係

【概略】
発作の治療を受けるオーギュスティーヌは、シャルコー博士に見世物のような催眠療法を受け、不安と屈辱の念を抱く。それはやがて愛情に変わり始め…。
ロマンス


.0★★★☆☆
高名な神経科医と女性患者との間にあった実話をもとにした作品。
ヴァンサン・ランドンさんが神経科医ジャン=マルタン・シャルコー博士を演じています。
メイドの19歳のオーギュスティーヌは激しく痙攣しながら倒れることが続き、神経症の女性患者が集まるサルペトリエール病院に入院、評判が高い神経科医シャルコーの診察を受けるが、彼は彼女に興味を持ち催眠療法を施すことに。
さてこのオーギュスティーヌの症状は、痙攣、意識消失、半身の痛覚の消失、片手の麻痺、右の瞼が開かない、片耳の聴力が弱まるといったものでした。原因が神経症状を伴うものであり、19世紀ヨーロッパで主に若い女性たちの間で流行していました。シャルコーやフロイトらはこの「ヒステリー」研究で有名です。とはいえ、最初から心理療法ではなく、体中に線を引いたり反射や痛覚を調べながら体を丁寧に診ているのです。
珍しい症例であるオーギュスティーヌを援助資金獲得のために大勢の医学者の前で催眠をかけ、わざと痙攣を起こさせパフォーマンスする。床の上でエロティックにのた打ち回るオーギュスティーヌはシャルコーへの恋愛感情と自分が見世物にされているという嫌悪感との間で複雑な思いを抱くことに。
邦題からいつ「危険な関係」になるのかと気になっていましたが、実際は原題がヒロインの名前であって真面目な関係が続く。やがてシャルコーもオーギュスティーヌに特別な感情を抱き始めるっぽいんですが終始無愛想な表情です。
面白いのは、オーギュスティーヌが段々見世物にされていくことに疑問を感じ、脱走したときに階段から転げ落ちたことがきっかけで突然治るところです。そして、発作を自ら演出しシャルコーのための「演技」をするところ。
フランス映画らしい落ちていくような音楽と共に去っていくオーギュスティーヌの姿で終わっています。
それにしても結局彼女の病気の原因は分からないままでした。