いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

バトル・オーシャン/海上決戦

【概略】
1597年、倭軍の侵攻によって国家の危機に瀕した朝鮮軍は、イ・スンシン将軍に戦況の挽回を託す。圧倒的な劣勢にも関わらず、彼は大海戦へと立ち向かうが…。
史劇


.0★★★★☆
むー韓国側からみた日本の戦国武将時代ってこんな感じなのね…。
敵軍330隻に対し、わずか12隻の水軍を率いて立ち向かった提督イ・スンシン。カタカナで書かれるとわからないけど、要は李舜臣。これならわかるっしょ。1597年の鳴梁海戦を描いた戦国アクション。
藤堂高虎とか加藤清正とか小西行長とか、普通に会話に出てきます。登場する人もいます。朝鮮出兵に詳しい人なら楽しめるのかもですが、私は朝鮮出兵には興味なかったもんで、人並みの知識しかありませんで、残念だあ。
本編は、鳴梁海戦に至るまでの諸々は冒頭簡単に触れてるだけで、李舜臣が現場に復帰、来島通総が最前線に到着したところから始まるという潔さで!

二度の朝鮮出兵のうちの、慶長の役のほうですね。一見、来島通総(くるしま みちふさ)とか、一般的にはあまり知られていないマイナーな武将を前面に出してはいますが、水軍関係の本などを読んだことある人は知ってるはずー。鳴梁海戦で戦死しますからね!しかも、本作ではこの来島と李舜臣がメインのような扱われ方。(要は日本側の戦闘員首領に来島)
これ、DVDスルーなんですけど、韓国歴代動員数1位を獲得している作品。しかも豪華声優陣による吹き替えありだよ!予告でおもしろそーと思った私めに間違いはないはずっ…と思いつつ観ました。キャストはチェ・ミンシク(李舜臣)、リュ・スンリョン(来島通総)。監督さんは「極楽島殺人事件」「神弓-KAMIYUMI-」で、面白くないはずがない!

違和感はまあありましたが、実際のところ「倭軍が攻めてきたぞ~」で現れた日本人が、小汚ない忍者姿だったらどうします?本作で武将が着けてる鎧兜の豪華さはきちんとしすぎ感はありますが、いかにも戦国武将っぽさが出ていて好感でした。反日映画ではないでしょうが、敵側である日本人にきちんとした配役をしたのも正解だったと思う。「戦国アクション」であって、反日アクションではないと思うので。
まあ大体みんな悪相をしていますが、その中でもキム・ミョンゴン演じる藤堂高虎は悪代官みたいなのがイイネ!(笑)

後半1時間が丸々割かれるほとんどクライマックスの海戦シーンは結構迫力があり面白いです。脚色感はありますが、面白いので気にしない。「貴様は日本人か朝鮮人か!」この台詞のとおり、来島には日本側からの援軍は見込めない様相だった。場所、時間、潮流。恐怖を勇気に変える。たったそれだけの作戦。もう少し来島の頭の良さを生かしたバトルが観られたら良かったのですが、途中で先読みしたくらいしか彼の冷静さは拝めなかったな。
ちなみにラストの亀甲船は、なんか色々……凄いです。

気になること。韓国での公開版やインターナショナル版では126分の尺が、日本でリリースされてるバージョンでは110分に短縮されている、きっと日本側の非道な行いがそこにでてるんでしょうね。わざわざカット編集してまで出すとか…自国の歴史をきちんと見据えられないなんて、恥ずかしいと思わないんでしょうか。
最後に。映画というのは人の顔でも作られてる。ごついやつ、いかついやつ、怖い顔、とにかく野生的な顔の面々。今の邦画では全員細身イケメンとかそんな気色悪い状態で戦を乗り越える事になりそうだ(笑)