いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

パリ警視庁:未成年保護特別部隊

【概略】
パリ警視庁にある、凶悪犯罪から青少年を保護する特別部隊。写真集製作のために部隊へやって来たカメラマン・メリッサは、命懸けで戦う隊員たちに触れ、彼らの抱える葛藤や悩みを知る。
ドラマ


.0★★★☆☆
パリの警視庁、犯罪の被害者になったor犯罪に巻き込まれた未成年を保護する特別班の活動を、捜査の様子だけでなく、激務ゆえの悩みを抱える警官たちの戦いの日々を、ドキュメンタリータッチで描いた本作。この捜査官たちの日常に、内務省からの依頼で写真集を作るため女性カメラマンのメリッサが、昼夜をとわず同行するという設定です。
ほとんど10分~15分ごとに一つの映画やドラマが生まれるような重いネタが繰り広げられる緊迫感ある内容で、大人の性欲の犠牲になった子供達や、性犯罪や誘拐に関わる子供達と接するうちに、捜査官たちの神経は次第に擦り切れて行くんでしょうね。無力感やストレスを生じても仕方ないとも思える。
それにしても小児性愛絡みの犯罪が多い。それも近親者や身近な人から。なんと乳幼児に対してまでもというのは驚きだった。生後11ヶ月の子の破れた膣とかさ…未成年に対する性犯罪は20年の禁固刑だそうですが、少ないくらいだよ。
「泣いてる子供は撮っても真実は捉えられない」
黒人の母親が息子に同じことをさせたくないと頼ってくるが、子供だけなら受け入れる施設がみつかり、母親と引き離され泣き叫ぶ子供の涙が忘れられない。また襲われて出産した少女の涙…死産した子は袋にいれられ、DNA鑑定に回される。また権力ある父親の娘への性的虐待時の「少女のようなツルツルの性器が好みなんだ」という台詞。やりきれない。
その重い内容が次々と映し出されていくとともに、ラストでは女性警部補イリスが昇進することが発表されます。しかし当のイリスは突然窓から飛び降りて自殺してしまうのです。擦り切れた神経がぷつんときれた瞬間でしょう。
しかし、その画面と交互に映し出されていたのは、体操教室で先生から性的暴行を受けていた少年が、見事な体操を披露しトロフィーをもらう様子。希望は残されているというラストでしょうか。