いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ハンニバル

【概略】
猟奇殺人鬼バッファロー・ビル事件のヒントを新米捜査官クラリスに解き、事件を解決に導いたハンニバル・レクター博士。護送中に逃亡を測った彼が、10年たった今、フィレンツェに潜伏していることが確認された。逃亡生活を続けながらクラリスの動向に注目していたレクターだが、かつて自分によって顔を失ってしまった大富豪が、クラリスをエサに自分の命を狙っていることを知る。そんな事を知らないクラリスは、レクターを逮捕するため、彼のもとへ向かうのだが、そこで彼女を待ちうけていたものは…。
スリラー


.0★★★☆☆
クラリス役がジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアに変わったことが最も大きい。この違和感はクラリス役の持つ未成熟な緊迫感がジュリアンでは足りないのだと思います。続編なのだけれど別物として観なければならない違和感というのもあると思います。
クラリスとレクター博士の関係も充分に描ききれていなかった、両者の緊張関係が一種のロマンチックさであるはずなのですが。
あれから10年、クラリスは捜査官として活躍し、レクター博士は別人としてフィレンツェで暮らしていた。レクター博士に恨みをもつ大富豪メイスンは彼にまつわる品々を集めていた、彼に復讐するために…。
映画としての完成度という面からすると「羊たちの沈黙」の方が明らかに優れているのは間違いないですが、牢獄されほとんど身動きしていない時でさえ戦慄を感じさせた博士、前作でアンソニー・ホプキンスさんが演じたこのキャラクターに魅力を感じた人はちょっと残念に思うことがあるかもしれない。レクター博士を過剰演出し過ぎた感も否めないので、もう少しシンプルに彼の異常性を演出出来ていたらと思います。また、相手を「食べたいから食べる」人だということも忘れてはいけない。
結局のところ面白くない作品になってしまっている。前作にはあった人間の深層心理のテーマ性が欠如しているように思えるのも残念です。
そして最大の疑問は、なぜ、レクター博士はクラリスに脳を食べさせなかったのか?ということです。「羊たちの沈黙」で心の闇を覗かれその闇を埋めた彼女への愛情のような固執は半端ではないはず…それなのになぜか?どうやら原作では脳晩餐しているらしいのですね。ある意味で願望成就ともいえるそれをしなかったのは…なぜなのでしょうか。