いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ハンニバル・ライジング

【概略】
1952年リトアニア。戦争で家族と死に別れ、記憶の一部を失ってしまったハンニバル・レクターは、ソ連の孤児院での厳しい制裁から逃れるため、唯一の血の繋がりを頼りに叔父の住むパリへと逃亡。そこでレクターは、後の彼の人格形成に影響を与えることになる、美しい日本女性との出会いを果たす。ある日、市場で彼女が侮辱を受けたことをきっかけに、彼の封印されていた闇の扉が開き、内なる狂気が葬り去られた記憶とともに目覚めていくのだった…。
スリラー


.0★★★☆☆
ハンニバル・レクターの過去を描いた作品ですが、個人的にはあるときふいに人肉に目覚めたというほうがしっくりくる。単純に美味しそうだったからと言う理由でもいい。
人食い行為を目撃したこと、妹を食べてしまったことで、カニバリズムを行うようになったことを正当化する心理作用はないんじゃないのかなぁ。仮に飢餓状態でそれを正当化したにせよ、自身の妹の肉入りスープを食べていたという事実からは「だから好んで人肉喰いになりました」とは結びつかない気がする。説得力に欠けてた。
それに、あまりにレクター博士を追いすぎて、少々彼のイメージとはかけはなれたものになってしまっている気がしないでもない。ギャスパー・ウリエルさんのハンニバルとアンソニー・ホプキンスさんのハンニバルが結びつかないのだ。
役者は中国人ですが日本人設定のレディ・ムラサキの存在もよく分らない…東洋神秘的イメージなのかもしれないけれど、しらけてしまった。独自の美意識を為したのが彼女の影響というのもなんとも…。
そして妹を殺した逃亡兵の連中を次々と残忍に殺していくのが見せ場となっていますが、これもところどころ違和感。すでにほほ肉をきのこと一緒に食べている描写があるんですよね。これって唐突じゃないでしょうか?
ギャスパー・ウリエルさんは怪演されてますし復讐と狂美を魅せてくれましたが…やはり、説得力に欠けるのは理由付けがどうもこじつけに感じてしまうからかも。微妙な作品!