いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ビザンチウム

【概略】
誰にも明かせない秘密を抱える16歳の少女・エレノアは、8歳年上のクララと海辺のホテル“ビザンチウム”を隠れ家として利用することになり…。
ホラー


.5★★★☆☆
一応ホラーでヴァンパイアものだけれど、ヒューマンドラマだと思う。
16歳のまま、エレノアは200年の時を生きている。24歳のクララは男を喰い物にしつつ奔放であるが、エレノアは自分たちの「生」に疑問を感じている。
エレノアをシアーシャ・ローナン、クララをジェマ・アータートン。表向きは姉妹という関係ですがこの二人は実は親子。クララは奔放に行動するが、エレノアは先の長くない老人から同意を得て血をもらう。
自らの意思でヴァンパイアになったクララと対照的に、エレノアはヴァンパイアであることに苦痛を感じている。この2人の葛藤を軸に話は展開していきます。
ただ、同監督のヴァンパイアもの(「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」)と比べ、なんだか薄っぺらい話である気がしないでもない。映像も美しくスタイリッシュに感じられるが、そこにある儚さも全て「儚いだけ」であり、その儚さに胸が打たれないのだ。例えば200年生きてきたという生の重み、そういったものを感じないのです。
それにしてもヴァンパイア世界も女性蔑視だとは。結局は女性が生きることの難しさを描いたものなんですよね。「同盟」から逃げている2人は「ビザンチウム」というホテルに住む事になり、エレノアはフランクという白血病の青年に出会う。「秘密を話してくれ」という彼にあてた手紙、そこにはこれまでの生が記録されていて…。
クララのエレノアへの愛が痛いほど伝わってきました。奔放なクララが魅力的に見えましたねー。しかし血の滝はCG感が凄かった…。
そうそう、噛まれた者もしくは血を注がれたものが新しいヴァンパイアになるという誕生の仕方ではなく、孤島の洞窟で魂を失い虚ろになった肉体というヴァンパイア誕生の設定は、新鮮味がありました。…が、それが面白いかといわれれば、私の好みではないなーと。
そういえば、ヴァンパイアの特性として、招かれるまで相手の家には入れないというものがある。これは劇中で説明されなかったので「常識」扱いということなのでしょう。