いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

【概略】
アメリカ人青年ジェシーと、ソルボンヌ大学に通うセリーヌは、ユーロートレインの車内で出会った瞬間から心が通い合うのを感じる。ウィーンで途中下車した2人は、それから14時間、街を歩きながら語り合い…そんな自然な会話の中から、彼らの人生観、価値観、そして心の奥の微妙な揺れ動きが見え隠れする。でも別れのときはもう迫ってきていた…。
ロマンス


.5★★★☆☆
イーサン・ホークとジュリー・デルピーの会話劇によるラブロマンス。
偶然出会った若い男女が幾重にも会話し続け、夜通しウィーンの街をそぞろ歩き、翌朝別れるというだけのロマンス映画なのですが、主演の二人の自然体な演技がリアリズムをうんで、本当に話が盛り上がっているように見え、たった一晩の出来事なのに、それぞれの価値観や考え方など非常に濃縮された時間が流れていきます。
作る側は勿論そう意図しているんだろうけれど、あまりにも主演ふたりの会話が自然なので、本当に惹かれ合っているようにもみえた。
会話劇だからこそ、レコード店の視聴室での合わない目線、カフェで繰り広げられる電話の芝居をしながらお互いの気持ちを打ち明けるシーンが可愛らしくてとっても素敵。列車からはじまって移動しながら喋って喋って喋りまくる。二人の長台詞の猛攻に舌を巻く。
二人の会話は、過去の恋愛、家族や友人、価値観等々多岐にわたり、二人ともお互いのことを少しでも知りたいと思う気持ちがひしひしと伝わってくる。
「あなたたちも星くずのひとつなのよ」という手相占いのお婆さんの台詞や詩人の青年の「ミルクシェーキ」の詩も印象的。
特に物語に盛りあがりがあるわけでもないのですが、会話がずーっと続くって凄いことですよね。よっぽど気のあう人同士じゃないとこうはいかない。本編での二人は運命的な出会いってことです。イーサン・ホークも若く、素敵な映画でした。